2016 Fiscal Year Research-status Report
職場における非尊重的態度と従業員の健康・医療安全との関連:多施設コホート研究
Project/Area Number |
16K19276
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
津野 香奈美 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30713309)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 産業保健 / 精神保健 / ストレス / 医療職 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、海外の先行研究で職場におけるincivility(非尊重度)が従業員の精神的健康に影響を及ぼすことが明らかになりつつあるが、わが国では、これらの要因による従業員への健康影響や労働生産性・医療安全についての検討は皆無である。そこで本研究では、医療機関の職員を対象に、incivilityを含む職場の心理社会的要因と、精神的健康、そして国際的にもまだ明らかにされていない身体的健康(特に循環器疾患の危険因子)、および医療安全・作業安全との関連を調べる前向きコホート研究を実施することにより、医療職における精神的及び身体的不調の未然防止と、職場の安全構築に貢献することを目的として実施するものである。 初年度である平成28年度は、関西地方の総合病院を持つ機関へ研究説明を行い、調査実施の同意を得た。平成29年1月の調査開始時に説明文書・記式質問紙を配布し、対象者から記入済みの調査票回収を持って研究参加の同意を得た。自記式質問紙を機密文書保管ボックスお呼び料金受取人払郵便にて回収し、最終的に1,481名から回答を得た(回答率6割)。健康診断データより身体・血圧測定、血液・尿測定の結果を取得し、ベースライン調査は終了とした。 調査終了後、自記式質問紙によって得られた回答内容を外部委託して電子化し、データセットを作成した。抑うつ症状得点が高かった参加者の中で、事前に連絡を希望した人には個別にフィードバックを行った。今後、集団での解析結果について調査施設に報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に予定していた調査を全て終えることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は前向きコホート研究であるため、平成29年度中に追跡調査を行う。また平成28年度に取得したベースラインデータを用いて、職場のincivilityと、①精神健康(抑うつ)、②血圧等を含む虚血性心疾患危険因子、③健康リスク行動(大量飲酒・喫煙・肥満など)、④労働生産性(Presenteeism、疾病休業、離職)、⑤医療安全・作業安全(インシデント、アクシデント)との関連を横断的に明らかにする。
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Causes of Carryover |
必要経費の一部を他の研究費から支出したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度に実施する追跡調査費用として用いる。
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Research Products
(14 results)