2017 Fiscal Year Research-status Report
在宅緩和ケア質向上のための地域連携パス普及促進に関する研究
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16K19308
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
児玉 麻衣子 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 学術研究員 (50464079)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 在宅緩和ケア地域連携パス / 地域連携 / 在宅緩和ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
28年度から29年度でパス使用群116症例、非使用群34症例登録した。患者の死亡前QOLアンケート回収は使用群61例、非使用群27例であり、目標症例数(各50例ずつ)に非使用群が到達していない。他医療期間へのさらなる臨床研究への協力呼びかけや。パスに関する認知度向上のため、北陸三県合同在宅緩和ケア地域連携パスのホームページを開設した。また初年度に引き続き、北陸三県のがん診療拠点病院や訪問看護ステーション等を訪問し、パス運用や研究内容に関する説明・周知を行った。 また福井県と富山県において、病院医療者と在宅医療者向けにパス説明会を開催した。福井県においては、パスワーキンググループを立ち上げ、今後パス運用状況や問題点等を定期的に討議できるようにしたとともに、今後の在宅緩和ケアに関して拠点病院、医師会、訪問看護ステーション、県健康福祉課等が一堂に会して協議できる場(在宅緩和ケア推進会議)を2017年3月10日、2017年9月22日の2回開催した。 福井県において、専門職連携教育(InterProfessionalEducation; IPE)セミナーを合計2回開催し、そこでパスの紹介を行った。 緩和医療学会、在宅医学会、プライマリケア学会、研究会等において、本臨床研究の概要と中間結果に関して発表を行った。中間結果に関しては、パス使用群と非使用群で自宅看取りが非使用群の方が高いという結果だったが、患者の死亡前QOLは有意にパス使用群で高い結果となった。 パス普及促進の一環として、医療介護福祉従事者向けパンフレットを作成し、県内主要医療期間に交付した。パスホームページを作成し、使用や臨床研究への協力を促した。 患者の死亡前QOL評価指標としてgood death scale日本語版を作成し、緩和医療学会誌に採用された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パス使用群は症例数が目標症例数に到達しており、あとは非使用群の症例収集が課題であるが、30年度中に回収、分析は可能と思われ、概ね順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
非使用群の症例収集、結果の詳細な分析、最終結果を報告予定である。
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Causes of Carryover |
30年度でデータ解析に使用する統計ソフトや、パソコン、また印刷代、郵送費等が発生するため生じた。既述のことに関して30年度に使用予定である。
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