2016 Fiscal Year Research-status Report
インスリン糖代謝・動脈硬化因子と認知症リスクの解析
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16K19316
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
尾原 麻耶 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教(病院教員) (90772533)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 認知機能低下 / インスリン抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成18年3月~26年11月までの愛媛大学附属病院の抗加齢・予防医療センターにおいて、抗加齢ドック初回受診者1,891名のうち、コリンエステラーゼ阻害薬などの認知症治療薬使用者を除く1,877名(男性 743名、女性 1,134名、平均年齢 65.4±9.5歳)を対象として横断研究を行った。 認知機能はタッチパネル式認知症検査、認知度チェックテスト(MCI Screen)で評価し、末梢の糖・インスリン代謝の指標として空腹時血糖(FBS)、HbA1c(NGSP値)、空腹時インスリン値(IRI)、末梢インスリン抵抗性(HOMA-IR=IRI×FBS÷405)、インスリン分泌能(HOMA-β=IRI×360÷[FBS-63])を測定し、その関連を解析した。 その結果、糖・インスリン代謝異常が軽度認知障害(MCI)を促進し、特に比較的若年層ではその影響が大きい可能性が示唆された。早期の糖・インスリン代謝異常に対する介入が必要と考え、研究成果を日本神経学会、日本老年医学会、日本認知症学会などの関連学会にて発表した。 また、MCIやアルツハイマー型認知症(AD)には根本的な治療がないことから、近年、糖尿病治療薬による認知症改善・進行予防効果が期待されており、特にチアゾリジン系誘導体は高インスリン血症やインスリン抵抗性の改善に加え神経保護的効果も報告されている。インスリンや経口糖尿病薬について使用期間や種類、容量などの情報収集を行い、追加解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画通りの内容で解析を進めることができており、成果についても随時、発表できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
抗加齢ドックの初回受診時に認知機能異常や糖・インスリン代謝異常があった者について再受診した際のデータ収集を行い、糖・インスリン代謝異常がMCIや認知症を進展させたかどうかを追跡調査する。
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Causes of Carryover |
物品購入を次年度に持ち越したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
設備備品及びソフトウェアなど消耗品の購入をH29年度に予定している。
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Research Products
(3 results)