2016 Fiscal Year Research-status Report
腸上皮化生と胃発癌におけるH.pylori誘導ホメオボックス遺伝子ISXの役割
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16K19355
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
須江 聡一郎 横浜市立大学, 附属病院, 指導診療医 (00738619)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ISX / 胃発癌 / 腸上皮化生 / MNU |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、胃粘膜においてヘリコバクター・ピロリ菌感染により誘導されるIntestine Specific Homeobox (ISX)の腸上皮化生と胃発癌における役割を解明することが目的である。 ISXが胃発癌において重要な役割を果たしていることを示すために、MNU(methyl-nitroso-urea)を投与し50週後に胃前庭部での胃腫瘍を起こすモデルをISXノックアウトマウスで行った。その結果コントロール群に比べISXノックアウト群では有意に腫瘍数が減少することが判明した。現在、背景粘膜と腫瘍についてコントロールとノックアウトでの違いをmRNAレベル、免疫組織学的に解析することで、ISXが胃発癌に関与するメカニズムを検証している。また胃の三次元オルガノイド培養を用いた解析を行うことで、胃の幹細胞レベルでの変化を検証していく。 ISXが胃の腸上皮化生に重要な役割を果たしていることを示すために、胃癌細胞株にsiRNA投与しISX発現のノックダウンを行い、またshISXベクターを用いたISXノックダウン株の作成を行い解析した。ISXノックダウンの結果、腸上皮化生のキーファクターであるCDX2発現の抑制をmRNA・蛋白レベルで確認した。またISXノックダウン胃癌細胞株はマウス皮下への異種移植モデルにおいて有意に腫瘍増殖の抑制が確認された。 臨床検体を用いた胃癌におけるISX発現の検証では42%で癌部に発現し、背景粘膜でのISX発現と強い相関を認めることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
トランスジェニックマウスの作成は想定以上に時間と費用を要するため、他の解析結果を踏まえて必要性を評価した後に取り掛かることとした。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト胃検体を用いた解析、マウスモデルの解析を継続して進めていく。 ノックアウトマウスやヒトの胃の3次元オルガノイド培養を用いた幹細胞レベルでの変化の解析について重点的に行っていく。
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Causes of Carryover |
研究室内に利用できる材料が多数あり、物品費の支出が抑えられたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に予定していた研究材料や学会発表のための旅費等で次年度で使用する計画。
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[Journal Article] Intestine-specific homeobox (ISX) induces intestinal metaplasia and cell proliferation to contribute to gastric carcinogenesis2016
Author(s)
Soichiro Sue, Wataru Shibata, Eri Kameta, Takeshi Sato, Yasuaki Ishii, Hiroaki Kaneko, Haruo Miwa, Tomohiko Sasaki, Toshihide Tamura, Masaaki Kondo, Shin Maeda
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Journal Title
Journal of Gastroenterology
Volume: 51(10)
Pages: 949-60
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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