2018 Fiscal Year Annual Research Report
Explore of new target factor which related with suppression of liver fibrosis, based on functional analysis of bile acids.
Project/Area Number |
16K19362
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
寺西 優雅 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 登録医 (70733947)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 肝星細胞 / 胆汁酸 / 肝線維化 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝星細胞の活性化は肝線維化と密接な関係にあり、抗線維化治療の標的として注目されている。本研究では前年度に引き続き、肝星細胞活性化に対する胆汁酸の影響についてヒト初代培養星細胞(HHSteC)を用いて検討した。 HHSteCに主要胆汁酸5種類を添加して培養したところ、HHSteCはリトコール酸(LCA)添加のみでスフェロイド様の形態変化を示し、定量的PCRでAlpha-Smooth muscle actin(aSMA)の発現減弱、Peroxisome proliferator-activated receptor g(PPARg)の発現増強を認めた。HHSteCに、LCAが活性化するとされる因子の作動薬、VDR作動薬, FXR作動薬, PXR作動薬, TGR5作動薬を添加したが、LCA添加時と同様の変化を認めるものがなく、LCA添加時にHHSteCのaSMA遺伝子発現が減弱するメカニズムには新たな経路が関与していることが示唆された。 そこでHHSteCでLCA添加時にaSMAの遺伝子発現が減弱する分子機序を解析することにしたHHSteCにLCA 100uMを添加し、5,20,60分培養後のシグナル伝達に関わる蛋白リン酸化に関してWestern blottingで確認した。LKB-1, AMPK, AKT及びMAPKファミリーに属するERK1/2, JNK1/2, p38は5,20分でリン酸化を認めた。しかしながら、aRaf, cRaf, FAK, YAPはいずれの時間帯でも変化を認めなかったが、bRafのリン酸化、特に、抗がん剤の耐性に寄与すると考えられているスプライシングバリアント体のリン酸化が活性化が上昇していた。現在、活性化したシグナルと遺伝子発現や形態変化との関連を解析している。
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Research Products
(1 results)