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2016 Fiscal Year Research-status Report

ヘリコバクター・ピロリ菌除菌後胃癌の克服に向けて

Research Project

Project/Area Number 16K19379
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

卜部 祐司  広島大学, 病院(医), 病院助教 (10648033)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywords除菌後胃癌 / NGS / 癌遺伝子
Outline of Annual Research Achievements

胃癌に対して内視鏡治療がひろくおこなわれるようになり、胃の温存ができるようになった。このため異時性癌の早期発見が問題となっている。胃癌の最もたかいリスクであるヘリコバクター・ピロリ菌は異時性癌の発症予防のため除菌をおこなわれているが、除菌にともない形態変化を起こすことが報告されており、この形態変化によって胃癌の視認を困難にしているとの報告もある。本研究では異時性癌の特徴を同定する研究である。現在は未除菌の胃癌及び除菌後胃癌の集積を行なっている。未除菌胃癌については別の研究にて行なった20症例にたいして次世代シークエンサー(NGS)を用いた全エキソン解析の結果を元に、関連の強い約150遺伝子について選択し、別の30症例にたいしてdeep sequenceを行う予定である。同症例について当院が保持しているLMDにてDNAの抽出を内視鏡治療検体のFFPE切片より抽出を行い、ほぼ終了している。今後は関連の強い約150遺伝子に対してdeepsequenceを行うようにライブラリー作成パネルを作成中である。また除菌後胃癌についても同様に内視鏡治療検体のFFPE切片から癌部、正常部からマイクロダイセクションを用いて抽出を行っている。特に除菌後胃癌で認められることもある癌上皮に認められる低異型度な上皮からのFFPE切片からの抽出も行なっている。この組織は上皮のみであるため収量が少ないが、現時点では2例まで抽出が終了しており、残り8例について抽出を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

事前の予定ではNGSでのライブラリー作成とシークエンスを行う予定であったが、当院で保持している次世代シークエンサーが故障してため、そちらの修理に時間がかかった影響で、ライブラリー作成とシークエンスができていない。しかしながら修理は完了したため、今年度中にシークエンスを行い、解析結果が出せる予定である。逆に除菌後胃癌からのDNA抽出については当初の予定より進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

ライブラリー作成とシークエンスを行い、解析を行う予定である。また除菌後胃癌についても抽出を完了させ、シークエンスまで行う。

Causes of Carryover

経費が使用させなかった理由としては当科で保持している次世代シークエンサーが故障したことが最大の理由である。DNAの抽出については当院で保持しているレーザーマイクロダイセクションを使用するため、経費が発生しない。現在修理は完了しており、今年度の使用は問題なく行うことができる。

Expenditure Plan for Carryover Budget

ライブラリー作成とシークエンス試薬の購入に充てる予定である。未除菌胃癌については別の研究にて行なった20症例にたいして次世代シークエンサー(NGS)を用いた全エキソン解析の結果を元に、関連の強い約150遺伝子について選択し、別の30症例にたいしてdeep sequenceを行う予定である。また除菌後胃癌についても同様に内視鏡治療検体のFFPE切片から癌部、正常部からマイクロダイセクションを用いて抽出を行っているおり、特に除菌後胃癌で認められることもある癌上皮に認められる低異型度な上皮からのFFPE切片からの抽出も今年度中に終了できる予定ある。除菌後胃癌は正常部、癌部、低異型度上皮部のシークエンスを行う予定である。

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Published: 2018-01-16  

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