2016 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム・エピゲノム解析による原発性アルドステロン症の術後寛解因子の評価
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16K19392
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
村上 正憲 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00740432)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 循環器・高血圧 / 臨床 / マイクロアレイ / トランスレーショナルリサーチ / ゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
手術適応となったアルドステロン産生腫瘍(APA)44症例を対象にゲノムDNA,RNAを抽出した。ゲノムDNAを対象に体細胞変異を検索したところ、KCNJ5遺伝子変異は36症例(81.8%)、ATP1A1は2症例、ATP2B3は1症例、CACNA1Dは1症例を確認した。KCNJ5遺伝子変異の有無で臨床的特徴を比較したところ、KCNJ5遺伝子変異では女性が多く(P = 0.046)、若かった(P = 0.014)。また、副腎静脈サンプリングにおけるLR比が高値であること(P = 0.005)や、APA摘出後の高血圧寛解率の高さが明らかであった(P = 0.005)。KCNJ5遺伝子変異を有する症例には以上のように明らかな臨床的特徴が見いだされた。遺伝子発現についてはKCNJ5遺伝子変異APAに対し、既知の体細胞変異を認めないAPAではCYP11B1遺伝子の発現上昇が明らか(P=0.007)である一方、CYP11B2遺伝子に関しては、その他の体細胞変異APAで発現上昇が明らかであった(P=0.023)。さらに、これまで副腎腫瘍で遺伝子発現が確認され、ステロイド合成への関与も報告されている炎症関連遺伝子(NFKB1, TNFA)についても同様に解析を行った結果、これらの遺伝子はKCNJ5遺伝子変異を有するAPAで発現低下し、既知の体細胞変異がない場合は発現上昇する傾向を認めた。さらに、網羅的DNAメチル化解析を施行して、APAにおけるDNAメチル化状態の定量解析を行ったところ、APA全体において多様なメチル化パターンを示す中で、KCNJ5変異陽性例は均一なパターンを示した。KCNJ5変異陽性例APAの臨床的特徴、分子生物学的特徴を明らかにすることが出来た。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Expression of inflammation-related genes in aldosterone-producing adenomas with KCNJ5 mutation.2016
Author(s)
Murakami M, Yoshimoto T, Nakano Y, Tsuchiya K, Minami I, Bouchi R, Fujii Y, Nakabayashi K, Hashimoto K, Hata K, Kihara K, Ogawa Y.
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Journal Title
Biochem Biophys Res Commun.
Volume: 476
Pages: 614, 619
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] アルドステロン産生腺腫の病型分類におけるゲノム・エピゲノム因子の有用性2016
Author(s)
村上 正憲, 吉本 貴宣, 土屋 恭一郎, 南 勲, 坊内 良太郎, 中野 雄二郎, 中林 一彦, 藤井 靖久, 橋本貢士, 秦 健一郎, 木原 和徳, 小川 佳宏
Organizer
第89回日本内分泌学会学術総会
Place of Presentation
京都
Year and Date
2016-04-22 – 2016-04-22
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[Presentation] Genetic and Epigenetic Analysis of Aldosterone Producing Adenomas2016
Author(s)
Murakami M, Yoshimoto T, Tsuchiya K, Minami I, Bouchi R, Fujii Y, Nakabayashi K, Hashimoto K, Hata K, Kihara K, Ogawa Y.
Organizer
The Endocrine Society 98th Annual Meeting & Expo
Place of Presentation
Boston Convention & Exhibition Center, Boston, US
Year and Date
2016-04-02 – 2016-04-02
Int'l Joint Research