2016 Fiscal Year Research-status Report
下肢虚血性血管新生における間歇的圧迫法の有用性とその機序の解明
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16K19408
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
丸橋 達也 広島大学, 病院(医), 医科診療医 (10727069)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 虚血性血管新生 / 間歇的圧迫 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスの下肢虚血作成後、虚血肢に対してマウス専用カフにて間歇的圧迫を行うことにより、マウス虚血肢に対する間歇的圧迫が虚血性血管新生に及ぼす影響について検討を行っている。C57BL/6マウスに下肢虚血モデルを作成し、虚血肢作成1週間後より、マウス専用カフで間歇圧迫を行い、レーザードップラー・パーフュージョンイメージングにて、下肢虚血作成前、作成後3日目、7日目、10日目、14日目、21日目、28日目に下肢血流評価を行い、間歇的圧迫により、虚血性血管新生が促進され血流が改善するかどうかを確認中である。また、28日目に下肢筋肉組織を採取し、筋切片を作成後、免疫学的染色法(CD31染色)による毛細血管密度評価を行っている。圧迫圧の条件(150 mmHgあるいは100 mmHg)や圧迫時間の条件(5分間の圧迫と5分間の解除後安静を計3回あるは計6回繰り返す)を変更しながら実験を行っている最中である。機序を検討する目的で、間歇的圧迫開始1週間後と2週間後、3週間後にマウス末梢血より単球の分離を行い、フローサイトメトリーを行いEPC数の検討を行っている。また、間歇的圧迫開始1週間後と2週間後、3週間後に虚血肢と非虚血肢の筋組織を採取し、それぞれのHIF-1α発現とeNOSリン酸化率をウエスタンブロットにて評価している。同様に、血管新生関連因子であるVEGF、PLGF、ANGPT1、SDF-1、ANGPT2のmRNAレベルをRT-PCRにて検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の実験計画にそって進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
圧迫圧・圧迫回数などの条件を変更・調整しながら、間歇的圧迫が虚血性血管新生におよぼす影響について検討を進めていく。
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