2018 Fiscal Year Annual Research Report
Association between coronary plaque characteristics and sleep disordered breathing
Project/Area Number |
16K19431
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
土肥 智貴 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50771755)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 睡眠呼吸障害 / 冠動脈プラーク / 血管内超音波 / プラーク退縮 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は睡眠呼吸障害を合併した冠動脈疾患患者における責任病変のプラーク解析の論文報告をした。(J Am Heart Assoc. 2018 Oct 2;7(19):e009826.)本研究は冠動脈疾患を有する患者、289例を対象に、冠動脈責任病変のプラークをIVUS(血管内超音波)で評価した研究である。睡眠呼吸障害の定義は簡易検査で、3%ODI(oxygen desaturation index)が15イベント以上とした。結果的に、睡眠呼吸障害を合併した患者のプラークは非合併の患者と比較して、プラーク容量が多い傾向にあり、減衰角度が有意に大きかった。多変量解析でもプラークの不安定性と睡眠呼吸障害は有意に関連していた。これらより、睡眠呼吸障害の存在がプラークの進展や不安定化に関与している可能性が示唆された。これらの結果は日本循環器学会学術集会でも口演発表している。 上記の横断的調査と同時に我々は睡眠呼吸障害合併冠動脈疾患患者への介入試験を計画し、実施を開始した。研究の目的は睡眠呼吸障害を合併する冠動脈疾患患者に対し、CPAP治療12ヶ月後の非責任病変冠動脈プラークの進展( [脂質性プラークの変化ならびにプラーク容積])に対する効果をCPAP治療群と標準治療群の間で比較することである。研究のアウトラインは冠動脈硬化症の診断にて待機的に経皮的カテーテル冠動脈形成術(PCI)を行う睡眠呼吸障害合併患者において、PCI治療成功後にランダム化を行い、CPAP治療群(適切薬物治療+CPAP治療)と標準治療群(適切薬物治療のみ)の1:1割り付けを行い、12ヶ月後の責任血管・非責任病変冠動脈プラークの進展度を比較検討する。本研究の目標症例は100例であり、登録を開始している状況である。また、本研究のプロトコール論文も執筆済みである(J Cardiol. 2019 Jan;73(1):89-93.)。
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