2017 Fiscal Year Annual Research Report
Phenotype and biomarkers of the asthma COPD overlap syndrome
Project/Area Number |
16K19450
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
長崎 忠雄 京都大学, 医学研究科, 医員 (40747862)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 喘息 / 喫煙 / 黄色ブドウ球菌 / 好酸球性炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
喫煙歴のある閉塞性気道炎症例の検討として、喫煙喘息例における好酸球性炎症を反映するバイオマーカーを探索した。黄色ブドウ球菌由来エンテロトキシンは、一般人口における現喫煙例やCOPD例でその感作率が高いことが既報で知られていたが、喫煙喘息例で非喫煙喘息例より黄色ブドウ球菌由来エンテロトキシン感作率が高いこと、黄色ブドウ球菌由来エンテロトキシンへの感作が喫煙喘息例における好酸球性炎症および気流閉塞、治療強度と相関すること、禁煙期間が長いほど黄色ブドウ球菌由来エンテロトキシン感作率が低くなることを見出し、報告した(Nagasaki T, et al. Ann Allergy Asthma Immunol. 2017)。以上より、黄色ブドウ球菌由来エンテロトキシンへの感作は閉塞性肺疾患における喫煙および好酸球性炎症に関与し、ACOS病態に関わっている可能性を示した。このように病態を明らかにしたことで、より個別化した管理への応用が期待される。
|
Research Products
(4 results)