2017 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding of molecular mechanism for overgrowth of the cells in adrenal zona glomerulosa
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16K19550
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 亮 東北大学, 医学系研究科, 助教 (80733815)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 副腎 |
Outline of Annual Research Achievements |
副腎球状層における細胞増殖機構を解明するため、副腎選択的に発現し、かつ、細胞増殖に影響を与えることが報告されている因子として、cAMP response element modulator (CREM)の機能解析を試みた。CREMには多様なスプライシングアイソフォームの存在が知られているが、副腎球状層増殖刺激であるアンジオテンシンIIで副腎細胞を刺激すると、転写抑制型アイソフォームであるInducible cAMP early repressor (ICER) の発現が顕著に増加することが明らかとなった。アンジオテンシンIIはリン酸化シグナル伝達を介してcAMP response element (CRE) 活性を上昇させることで下流遺伝子の発現を増加させるが、ICERを過剰発現させた細胞ではアンジオテンシンII刺激に対するCRE活性化が抑制された。これらの結果から副腎細胞におけるアンジオテンシンII刺激に対するICERを介したネガティブフィードバック機構が示唆された。より詳細なICERによる転写調節機構を明らかにするため、副腎細胞におけるICERの相互作用因子の網羅的な探索を行った。その結果、Adenosylhomocysteinase Like 1 (AHCYL1)及びAHCYL2をICER結合因子として同定した。これらのタンパク質はCREMアイソフォームの内、ICERだけでなく、CREMaやCREMt2とも相互作用することを明らかにした。また、AHCYL1およびAHCYL2は副腎細胞に過剰発現させるとアンジオテンシンIIによるCRE活性を亢進させ、ICERはその活性化を抑制することが明らかになった。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Suppressive effects of RXR agonist PA024 on adrenal CYP11B2 expression, aldosterone secretion and blood pressure.2017
Author(s)
Suzuki D, Saito-Hakoda A, Ito R, Shimizu K, Parvin R, Shimada H, Noro E, Suzuki S, Fujiwara I, Kagechika H, Rainey WE, Kure S, Ito S, Yokoyama A, Sugawara A.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 12(8)
Pages: e0181055
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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