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2016 Fiscal Year Research-status Report

マスト細胞のフェノティピック・コンヴァージョンと慢性脂肪炎症を繋ぐ分子シグナル

Research Project

Project/Area Number 16K19607
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

藤岡 数記  京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (30762174)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywordsマスト細胞 / 脂肪細胞 / 慢性炎症
Outline of Annual Research Achievements

我々はマウス骨髄由来マスト細胞(BMMC)にマウス皮下脂肪から採取した脂肪由来幹細胞(ADSC)由来の脂肪細胞の培養上清を添加することで、F4/80やCD11bを発現し、貪食能を有するなどマクロファージ用の形質に転換することを見出した。この変化は脂肪細胞が分泌する何らかの液性因子によると考えられるが、脂肪細胞とマスト細胞の関連性は未解明な部分が多い。我々は脂肪細胞の培養上清をHPLCで展開することによりfractionizeし、各々の分画をBMMCに添加することでマクロファージ用フェノタイプを誘導せしめる活性分画を見出した。これをSDS-PAGEで分離し、銀染色により得られたbandをLC-MS/MSに供することで、いくつかの候補因子を見出している。本研究の結果は脂肪組織とマスト細胞の新しい関連を示すものであり、脂肪組織に由来する慢性炎症の新たな治療法につながる可能性がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成28年度に実施する予定としていた脂肪細胞培養上清のHPLCによる分画化と質量分析法による検討が出来ており、概ね順調に研究は進んでいると考えられた。

Strategy for Future Research Activity

今後は上記で得られた候補因子がBMMCのマクロファージ様形質へのコンヴァージョンにどのように働いているのかの検討を進める。具体的には形質が変化する前後のマスト細胞をDNA microarrayを用いて網羅的に遺伝子検索を行い、関与しうる転写因子の検討を行う。得られた候補因子については強制発現系やノックダウンの系を用いて、さらなる検討を進める。また、同時にマクロファージ用形質を得たマスト細胞が生体内でどのような役割を担うかについて、肥満モデルマウスやアレルギー性気道炎症モデルマウスを用いて検討を行う。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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