2018 Fiscal Year Research-status Report
果物野菜アレルギーにおける果物野菜と花粉アレルゲンへの網羅的感作プロファイル解析
Project/Area Number |
16K19611
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Research Institution | Clinical Research Center for Allergy and Rheumatology, National Hospital Organization, Sagamihara National Hospital |
Principal Investigator |
福冨 友馬 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 診断・治療薬開発研究室, 室長 (30463110)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 食物アレルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
175例の果物野菜アレルギー患者の血清を用いて、各種アレルゲンコンポ―ネントに対する特異的IgE抗体価を測定した。臨床背景に関するデータも集積した。 血清解析:IgE 抗体価を測定しているアレルゲンタンパク種は以下の14 種である。 ① 花粉由来アレルゲンコンポーネント:オオアワガエリ(rPhl p 1, rPhl p 5, rPhl p 12)ブタクサ(nAmb a 1)ヨモギ(nArt v 1)シラカンバ(rBet v 1, rBet v 4)スギ(nCry j 1)② 食物由来アレルゲンコンポーネント 6 種:大豆(rGly m 4), モモ(rPru p 1, rPru p 3, rPru p 4, nPru p 7)③ラテックス(Hev b 6.02)④糖差抗原(MUXF3_CCD) 臨床情報データベース作成:カルテレビューにより重要な臨床情報を得た。各種花粉や食物によるSkin prick testの結果、各種食物摂取時の誘発臨床症状や現在の摂取状況、喘息などのアレルギー疾患の合併状況、アレルギー性鼻炎の誘発症状季節などの情報を収集 している。食物摂取時の症状は、食物ごとに、口腔に限局するアレルギー症状(いわゆる、口腔アレルギー症候群)、皮膚症状、消化器症状呼吸器症状、血圧低下とその関連症状、の有無について詳細に情報を得ている。さらに症状が誘発される食品の形態(新鮮な食品か、加工した食品か)についても情報を得た。以上、すべての血清データと臨床データをデータベース化して、解析用のデータセットを作製した。 結果:Pru p 1, Pru p 4, Pru p 7の陽性率はそれぞれ69, 30, 19%であり、これらの3つのアレルゲンがわが国の果物野菜アレルギーの3大アレルゲンと言える実態が明らかになった。現在、クラスター解析を行い、さらに詳細詳細な解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
クラスター解析で最適な解析結果を得ることができず、現在最適なモデルを探している最中である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度中にクラスター解析を終了し、英語論文として投稿を行う。
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Causes of Carryover |
統計解析が当初の計画より遅れており、2019年度にも研究費の使用が必要であるため。
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Research Products
(4 results)