2019 Fiscal Year Annual Research Report
Manitesfation of clinical features and pathological analysis of Hyperekplexia in Japan
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16K19645
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
美根 潤 島根大学, 医学部, 特別協力研究員 (80565234)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 疫学調査 / 驚愕病 |
Outline of Annual Research Achievements |
11)日本人の驚愕症の臨床像、自然歴の調査、診療ガイドラインの作成 昨年度の疫学調査、2)の遺伝子異常の解析結果と併せ臨床像を解析し、診断基準案を作成した。その後、平成30年度から令和元年度にかけ日本小児科学会、日本小児神経学会、日本神経学会、日本精神神経学会、日本成育新生児学会でパブリックコメントを募った。この結果を踏まえ、診療ガイドラインを作成し各学会において世界初となる診断基準の承認を得た。 2)驚愕病が疑われる症例について、全国から検体の提供を受け、本人あるいは家族の同意を得た後、グリシン作動性神経伝達系に関連する遺伝子(GLRA1,SLC6A5,GLRB)の解析をPCR法、SSCP法および直接塩基配列決定法などを用いて検索した。遺伝子変異も遺伝子量の異常も認めない症例に関しては、グリシン作動性神経伝達系に関与する他の遺伝子(SLC32A, SLC6A17など)について上記と同じ方法で検索を行った。令和元年度は 7症例の解析を行い、うち2例(GLRA1遺伝子変異)でグリシン作動性神経伝達系に関連する遺伝子異常を認めた。 3)疾患特異的iPS細胞の樹立については、我々の施設では正常健康人の線維芽細胞からiPS細胞を樹立し、神経細胞への分化が可能となっている。現在は正常健康人の血液検体のリンパ球からiPS樹立、神経細胞への分化を試みている。神経細胞への分化が確立すれば、患者検体から疾患特異的iPS細胞の樹立を試みる。
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