2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effectiveness of a novel tyrosin kinase inhibitor in Ewing sarcoma
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16K19656
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
澤 大介 宮崎大学, 医学部, 助教 (10632721)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ユーイング肉腫ファミリー腫瘍 / TAE226 / focal adhesion kinase / IGF1R / 細胞内シグナル |
Outline of Annual Research Achievements |
再度、免疫不全 NOJマウスの背部にユーイング肉腫細胞を皮下接種し、1週間後よりTAE226投与群と非投与群(メチルセルロース投与群)に分けて連日経口投与を継続し、継時的に腫瘍サイズを計測した。4週間後に腫瘍を摘出し重量を測定し、TAE226群において有意に増殖抑制効果を認めた。摘出腫瘍の顕微鏡学的検討においても、前年同様TAE226群に死細胞増加を認めた。この際も、皮下投与においては転移を認めることができなかったため、今年度はユーイング肉腫細胞を静脈投与することにより転移モデルとした。 ユーイング肉腫細胞の静注からの1週間後から、TAE226投与群と非投与群(メチルセルロース投与群)に分けて連日経口投与を継続した。ユーイング肉腫細胞の静注から4週後に腸骨から骨髄を採取し評価を行った。 TAE226投与群において、非投与群と比較しマウスの骨髄で、抗ヒトCD99陽性の細胞集団およびEWS-FLI-1の発現が有意に減少しているを確認した。 さらに、ユーイング肉腫治療に用いられることが多い既存の抗がん剤との併用効果についても評価を行った。ユーイング肉腫の治療として多く用いられるビンクリスチン、ドキソルビシン、エトポシドとTAE226との組み合わせ評価を行った。 ユーイング肉腫の3細胞株(TC71, RD-ES, SK-ES1)について、TAE226と各抗がん剤を投与し、48時間後にMTT assayにより細胞生存率を評価し、3細胞共にTAE226併用により、死細胞の増加を認め、相乗効果を認めた。
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