2018 Fiscal Year Research-status Report
イヌリンを用いた重症心身障害児(者)の糸球体濾過量測定の標準化
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16K19670
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
平野 大志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90424663)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 重症心身障害児 / イヌリンクリアランス / 腎機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、長期臥床による筋肉量の低下により、従来の方法では腎糸球体濾過量(GFR)を推定しがたい重症心身障害児(者)における腎機能の評価に、「採尿を必要としない血漿イヌリンクリアランス法(p-Cin)」を用いて正確なGFRを把握することを主な目的としている。昨年度までは、主に当院での医療スタッフ、薬剤部との間で実際のプロトコールに沿ってシミュレーションを行った。現時点で2症例に対して研究を実施した。まだ、2症例と症例数は少ないものの、尿検体を用いなくてもp-Cinを利用して、簡便に腎機能を推算できることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
適格条件を満たす患者が少なく、実施に時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
積極的な患者のリクルート活動を行い、症例を増やしていく。
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Causes of Carryover |
(理由)次年度使用額が生じた理由として、まだ本試験としての症例が不足しており、本年も引き続き、症例のリクルートを行い、更なる研究を実施するために費用が必要と考えている。
(使用計画)次年度以降は、データクリーニング及び解析などが論文発表時に必須となるため、研究補助員への謝金として使用することを計画している。また、 すべての解析が終了後に学会発表する際の旅費に使用する事、サブ解析のための統計ソフト購入などの使用を考えている。
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