2017 Fiscal Year Research-status Report
新生児慢性肺疾患におけるmicrovesiclesの役割と免疫学的機序の解明
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16K19681
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
若林 健二 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (20723795)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 新生児医学 / 集中治療医学 / 呼吸病学 / 生理学 / 免疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は1) 新生児マウスとヒト臍帯血を用いたmicrovesiclesの早期産児における特徴の解析、2) マウスCLDモデルにおけるmicrovesiclesの動態と病態生理に果たす役割の解析、3) CLD症例の臨床検体を用いたmicrovesiclesの動態解析を目指しており、本年度は1)と2)を中心に研究を進めた。 従来はmicrovesiclesの量からバイオマーカーとしての使用を模索されている研究が多かったが、我々はHUVEC細胞を用いたバイオアッセイ系を樹立し、microvesiclesの生物学的活性は産生する親細胞の活性化状態に左右することを実験的に確かめ、現在報告の準備を進めている。これによってmicrovesiclesの臨床的意義に関する理解が更に深まると期待される。臨床検体を用いたmicrovesiclesの測定は世界的標準手法が未だ充分に確立されておらず、測定系の安定性や他施設から得られた検体の保存法の測定に与える影響などは慎重を期す必要があると考え、検討を重ねた。現時点までの結果を基にした判断では冷凍保存に寄るmicrovesiclesの定量的・定性的測定に対する影響は限定的であると考えられ、共同研究先と実際の検体運搬法や検体採取方法についての検討を進めるための理論的基盤を形成した。 3週齢以下のマウスを用いた各種生理学的実験は技術的困難を伴うが、BALの効果や呼吸生理学的測定に関しての技術確立と有効性の検証も継続的に行っており、最終年度における各種解析に向けた強固な理論的基盤を形成した。 国際共同研究者との打ち合わせは継続的に行っており、平成30年度には打ち合わせを日英で行う方向で調整を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理審査に先立ち、保存方法の樹立が必要と考えたために上記3)の実際の臨床検体採取に関して遅れが発生している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度には研究チームが4名体制となり、実験速度の充実が大いに期待される。実臨床検体採取に関しては本プロジェクトの中ではpilot resultsの採取に留めることも含めて検討を続けており、動物実験に関しては確実に結果を報告する形でまとめていく所存である。
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Causes of Carryover |
(理由)外部資金の獲得により、消耗品の出費が予想より少なかったことに加え、ヒトボランティア検体の実験が中心となっているため、当初の予想より実験費用の発生が少なかった。 (使用計画)平成30年度は研究チームが4名体制となり、実験の速度が加速すると考えられ、消耗品や実験コストの増加が予測されている。
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