2018 Fiscal Year Research-status Report
新生児慢性肺疾患におけるmicrovesiclesの役割と免疫学的機序の解明
Project/Area Number |
16K19681
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
若林 健二 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (20723795)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 新生児医学 / 集中治療医学 / 呼吸病学 / 生理学 / 免疫学 / 慢性肺疾患 / 細胞外小胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は1) 新生児マウスとヒト臍帯血を用いたmicrovesiclesの早期産児における特徴の解析、2) マウスCLDモデルにおけるmicrovesiclesの動態と病態生理に果たす役割の解析、3) CLD症例の臨床検体を用いたmicrovesiclesの動態解析を目指しており、本年度は2)と3)を中心に研究を進めた。 本研究費を始めとしたサポートにより、確立したマウスCLDモデルを用いて、その肺胞洗浄液検体についての解析を行った。結果としては好中球由来のmicrovesiclesが高酸素性CLDモデルにおいて著増するという大変興味深い結果が得られ、加えてこの増加は介入によって速やかに正常レベルに戻ることも確認され、臨床におけるバイオマーカーとして大変有用である可能性が示唆された。加えて、この現象の年齢特異性に関して調査するため、成人マウスに対する高酸素暴露も行ったが、好中球由来microvesilesの増加は認められず、この現象は発達段階における特異性があることが確認された。本研究内容は2019年度からの基盤研究 (C)へ継続される予定である。 臨床検体の解析においては他施設のNICUにおける気管吸引液検体の解析に向けて、現在倫理申請を行っており、最終年度における各種解析に向けた準備は万全である。臨床検体解析と基礎実験結果のpublicationに関しては現在準備中であるため、終了年度に関しては1年間延長としたが、既に国際学会において本研究成果はaward受賞が決定している。国際共同研究者との打ち合わせも継続的に行っており、平成30年度にも打ち合わせを継続する方向で調整を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床検体の解析においては他施設のNICUにおける気管吸引液検体の解析に向けて、現在倫理申請を行っており、最終年度における各種解析に向けた準備は万全である。一方で臨床検体解析と基礎実験結果のpublicationに関しては現在準備中であるため、終了年度に関しては1年間延長としたが、既に国際学会において本研究成果はaward受賞が決定している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は臨床検体結果と基礎実験結果のpublicationに関して行う予定である。また、本研究を発展させる形で研究内容は基盤研究 (C)へ継続される。
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Causes of Carryover |
臨床検体測定と、出版に向けた準備金に関して、進行の遅れに伴って剰余金が発生したが、次年度に使用予定である。
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[Journal Article] Intravascular donor monocytes play a central role in lung transplant ischaemia-reperfusion injury2018
Author(s)
Tatham Kate Colette, O'Dea Kieran Patrick, Romano Rosalba, Donaldson Hannah Elizabeth, Kenji Wakabayashi, Patel Brijesh Vipin, Thakuria Louit, Simon Andre Rudiger, Sarathchandra Padmini, Marczin Nandor, Takata Masao.
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Journal Title
THORAX
Volume: 73
Pages: 350-360
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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