2016 Fiscal Year Research-status Report
トロンボポエチンに注目した新生児血小板減少症の機序解明とその新規治療法
Project/Area Number |
16K19697
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
竹下 覚 愛知医科大学, 医学部, 助教 (20715875)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 新生児 / 血小板 / トロンボポエチン |
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究において、早産児のトロンボポエチン測定について当院の倫理審査委員に提出し、研究実施の承認を得た。具体的には、NICUに入院した在胎週数34週未満の新生児に対して、日齢0・1・2に採血を行い、トロンボポエチンをELISA法により測定する。現在は対象症例の検体を集積および測定の準備を行っている。 また、新生児血小板造血能の考察について、日本新生児成育医学会で演題発表を行った(竹下ら、『早期新生児の血小板産生能に関する考察』、第61回日本新生児成育医学会学術集会)。さらに、新生児の出生時の呼吸管理における論文を執筆し、英文雑誌に投稿して採択された(Takeshita, Satoru, et al. "Case report of Pierre Robin sequence with severe upper airway obstruction who was rescued by fiberoptic nasotracheal intubation." BMC anesthesiology 17.1 (2017): 43)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該研究において院内倫理審査より承認され、サンプルの集積を開始しているため。また、新生児医療全般における英語論文発表や学会演題発表を継続的に行っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はトロンボポエチン測定や幼若マウスにおける血小板産生能の解析を行うとともに、新生児医療における業績をさらに蓄積していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
当該年度は、本研究に関連する英語論文執筆や学会発表は行っていたものの、費用負担のない倫理委員会の申請と検体の集積作業を行っていたため、予定していた所要額に達しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
検体の集積を行った上で、次年度には測定試薬や機器の購入を行う予定である。また、さらに研究活動を進める上で有益な学会および研究会に参加し発表活動も継続して行う予定である。
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