2017 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of PI3K pathway inhibitor and chemical epigenetics in angiosarcoma cells
Project/Area Number |
16K19735
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
和田 誠 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90733080)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | HDAC阻害剤 / PI3K阻害剤 / 血管肉腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度に血管肉腫細胞株に対して80種類のエピジェネティクス化合物による増殖抑制効果をWST-8アッセイで評価した。80種類のうち増殖抑制効果が強く示された3種類のHDAC阻害剤効果を細胞周期解析を用いて行った。ISOS-1細胞ではG1期細胞周期停止が誘導され、ISO-HAS細胞ではG2/M期細胞周期停止およびアポトーシスが誘導されることを確認した。3種類のHDAC阻害剤すべてで細胞周期停止およびアポトーシスの効果を確認したため、Romidepsinのみに絞って更なる解析を行った。細胞周期停止に関与する分子の同定をウエスタンブロッティングで行った結果、ISOS-1細胞では、Romidepsinは濃度依存性にサイクリンD1の発現量を低下させた。ISO-HAS細胞では、Romidepsinは濃度依存性にp21の発現量を増加させた。さらにRT-PCR法を用いて解析を行い、ISOS-1細胞ではRomidepsinは濃度依存性にcyclinD1のmRNAの発現量を低下させ、ISO-HAS細胞ではp21のmRNAの発現量を低下させた。 次にPI3K-mTOR経路阻害剤とHDAC阻害剤の併用効果をWST-8アッセイを用いて検討した。ISOS-1細胞においてPI3K阻害剤LY294002とHDAC阻害剤Romidepsinの併用は相加効果を示した。
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Research Products
(1 results)