2017 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of Immortal Dermal papilla cells and Hair follicle regeneration technology
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16K19740
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
木曽 真弘 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 医師 (20769517)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 毛乳頭細胞 / 毛包再生 / TERT遺伝子 / BMI1遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
毛包球部で小さな細胞集団を形成する毛乳頭細胞を、無毛部である掌蹠部に移植すると掌蹠部でも毛包誘導されることから(Reynold AJ, et al. Development 1992)、毛乳頭細胞は毛包の再生に必要な細胞であると考えられている。しかしながら、毛乳頭細胞を2次元下で培養すると速やかに増殖能と毛包誘導能が失われるため、毛包誘導能を維持した不死化細胞を作成することは、毛乳頭細胞の解析を行う上で重要である。我々はマウス毛乳頭細胞の単離の技術を取得し、毛乳頭細胞の基礎解析を行っており(Kiso M et al. J Dermatol Sci 2015)。培養マウス毛乳頭細胞を用いて、不死化マウス毛乳頭細胞を樹立した。不死化した細胞は、毛包再構築実験にて毛包再生を確認するとともに、マイクロアレイ解析により遺伝子プロファイリングも行い報告した(Kiso M et al. J Dermatol Sci 2018)。細胞を不死化させる方法としては、テロメア逆転写タンパク質(TERT)が挙げられる。外因的にTERTを発現させると、細胞は 複製老化が回避できるよう十分なテロメア鎖長を維持し細胞を不死化させる。更に、TERT遺伝とともにBMI1遺伝子を導入することで、より効率的にヒト培養細胞を不死化出来ることが報告されている。(Kei Haga et al; Cancer Sci 2007)。我々は国立国際医療研究センター病院の倫理委員会より承認を経た後、ヒト頭部毛包より毛乳頭細胞を単離、培養することに成功し、マウスと同様にTERT遺伝子とBMI1遺伝子をレンチウイルスベクターにて遺伝子導入を行った。遺伝子導入された細胞は細胞増殖能が向上し、毛包再構築実験にて毛包誘導能が維持されることも確認した。
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Research Products
(3 results)