2018 Fiscal Year Research-status Report
血清カルボニルストレスと脳結合性異常による統合失調症新規診断基準の検討
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16K19763
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
孫 樹洛 京都大学, 医学研究科, 研究員 (60771524)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 統合失調症 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年に引き続きリクルートを進めながら統合失調症におけるカルボニルストレスと脳構造に関する画像解析を行った。結果、TimTRIOでの被験者数合計は、統合失調症群59例、健康被験者群134例となり、MRI画像と採血データの関連を解析する上で予定した被験者数を十分に上回ることができた。このデータを用いて解析を終了し、統合失調症群においてのみ、カルボニルストレスの亢進と白質構造の障害との間に有意な相関関係を認めた。この研究成果の一部については第40回日本生物学的精神医学会、第61回日本神経科学会大会 合同年会において「統合失調症におけるカルボニルストレスと白質統合性について」の演題名で口頭発表を行い、 現在論文化に向けて準備中である。 そのほか、統合失調症の脳内意味表象の定量化、統合失調症の脳形態異常研究も引き続き行っている。その他、2論文「Effect of phase‐encoding direction on group analysis of resting‐state functional magnetic resonance imaging」「Comparative Analyses of Copy Number Variation in Autism Spectrum Disorder and Schizophrenia Reveal Etiological Overlap and Biological Insights」の共著を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
被験者リクルート等が遅れていたため。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度同様被験者リクルートとデータ解析を進める。今年度中を目指して論文化する。
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Causes of Carryover |
研究発表で学会参加予定があるため。また、論文を英文校正に提出予定であるため。
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Research Products
(3 results)