2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K19800
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
対馬 史泰 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (10463762)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | CT / IVR / 3Dプリンタ / 血管シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
3Dプリンタ「Form2]を購入し、3D-Computed tomography angiography(3D-CTA)データを用いた、血管モデル内部でのカテーテル・ワイヤー操作を目視化に可能な透明中空血管モデル作成を行っている。3D-CTAの元データであるDICOMデータを3Dプリンタ処理可能な3Dデータに変換するため、PC上で画像処理ソフトウェア「3D slicer」を使用した。3D slicerにより3Dプリンタ用データ、stl形式への変換に成功した。CT断面像における血管壁周囲をソフトウェア上で範囲指定することで、中空血管モデルデータ作成に成功した。また3Dプリンタの使用材料に市販のクリアレジンを用いることで、血管モデルの壁を透明化することに成功した。現在、全身の任意の部位の、壁厚を変えた血管モデルが作成可能となっている。血管モデル内のワイヤーの通過が確認されている。カテーテルによる選択が可能なモデルの作成は内腔の再現性が困難で、未だ作成できていない。ソフトウェア上での血管壁範囲指定は1スライスごとの手作業であり、血管内腔の再現性に乏しく、また20cm大の血管モデル作成に3Dプリントは6時間以上の時間が必要であり、短時間作成には至っていない。またアクリルファントムとの適合性は現在確認中である。 2016年4月14日第75回日本医学放射線学会総会にて3D-CTAが有用だった感染性肺動脈瘤の一例として症例報告をしており、同内容は英語雑誌投稿中である。 2016年10月27日第135回日本医学放射線学会北日本地方会にて腎癌のCT評価について発表を行い、優秀演題賞を受賞した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
既に3D-CTAデータから3Dプリンタでワイヤーの挿入が可能な中空透明血管モデル作成は成功している。しかし、3D-CTAデータから3Dプリンタ用のデータに変換する作業において、中空の血管データにする作業が1スライス毎の手作業であり、短時間とは言えず、またその再現性にも問題がある。プリント時間についても20cm大で6時間必要であり短時間とは言えず、ソフトウェア操作の習熟、当初の目的であるIVR手技に必要な血管部分のみという部分の選択が更に必要と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
ソフトウェアの機能を使いこなし、IVR手技に必要な部分の選別を行うことで、当初の目的である超短時間血管モデル作成を目指す。 アクリルファントムとの適合性・接続法の確認を同時に進めていく。 ビデオカメラ下でのカテーテル・ワイヤー手技実験を行う。 造影剤を注入した上での透視下での血管再現性を確認を行う。
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Causes of Carryover |
今年度は国内での発表は行ったが、計画当初で予定していた国際学会発表を行っていないため、旅費を中心に次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国際学会発表は11月の米国シカゴでの北米放射線学会での発表を予定している。論文投稿に要する英語校正及び投稿料に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)