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2016 Fiscal Year Research-status Report

頭頸部癌に対する硼素中性子補足療法の線量評価と治療効果に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16K19804
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

大西 かよ子  筑波大学, 医学医療系, 講師 (60529832)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywords硼素中性療法子補足 / 再発頭頸部癌
Outline of Annual Research Achievements

適格条件を満たす4症例の再発頭頸部癌に対して硼素中性子補足療法(BNCT)が施行された.適格条件は次の以下の4つである.①全身状態良好(PS 2以下)な85歳以下の症例,②局所進行頭頸部癌(T3-4N0M0)で手術による制御が困難な症例,③18F-BPA-PET検査で腫瘍/正常組織集積(T/N)比が2.5 以上の症例,④本研究の趣旨を書面および口頭にて説明を行い,書面にて同意の得られた症例.4症例は全症例男性で,年齢は20から81歳(平均48歳)であった.原発部位は,鼻腔,篩骨洞,涙嚢,舌であり,組織型は扁平上皮癌2例,腺様嚢胞癌1例,横紋筋肉腫1例であった.最終経過観察日において,2例が原癌死,2例が担癌生存され,経過観察期間中央値は23ヶ月(範囲,16-35ヶ月)であった.全例で再発を来たし,初再発形式は,頸部リンパ節(照射野外)再発1例,局所(照射野内)+遠隔転移再発1例,局所再発2例(照射野辺縁)であった.照射内制御は1例で得られた.Common Terminology Criteria for Adverse Events v.4.0におけるGrade 3以上の有害事象は,1症例にGrade 3の放射線粘膜炎,2症例にGrade 4の角膜炎を認めた.Grade 4の角膜炎を生じた2症例は,BNCTで根治を目指すには眼球障害が必発であることが予想されたため,事前に十分な説明のうえ治療の同意を得ており,2症例とも眼球内容除去術が施行された.BNCTによる治療効果と有害事象に関して,原子炉ベースの治療計画システムであるJCDSと加速器中性子源ベースに開発中のツクバプランを用いてシミュレートして得られた線量分布と比較し,治療効果・有害事象の線量効果関係について解析を行った.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

原子炉ベースの治療計画システムであるJCDSと加速器中性子源ベースに開発中のツクバプランを用いてシミュレートした線量分布と治療効果・有害事象の比較検討がすすでおり,おおむね順調に研究が進展している.

Strategy for Future Research Activity

29年度が最終年度であるため,当初の研究計画どおりに研究をすすめていき,関連学会での成果発表および論文化を目指していく,

Causes of Carryover

28年度は関連学会等での研究成果の発表を行わなかったため

Expenditure Plan for Carryover Budget

29年度の関連学会等での研究成果の発表および論文化のために使用する.

URL: 

Published: 2018-01-16  

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