2017 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of QPR using Dynamic CT Perfusion
Project/Area Number |
16K19826
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
城戸 輝仁 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (50403837)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | Dynamic CT perfusion / Myocardial Blood Flow / QPR / FFR |
Outline of Annual Research Achievements |
ATP負荷を用いたDynamic CT Perfusion(CTP)において、心筋の造影効果を解析することで算出される心筋血流量(MBF:Myocardial Blood Flow)を用いた虚血検出能について検討した。 対象は、虚血性心疾患疑いでCTPによる虚血評価が実施された25症例(平均年齢67.8±7.7歳、男性19例、女性6例)のうち中等度狭窄病変に対しinvasive FFRが行われた32血管。 血流解析においては、冠動脈CTAからVoronoi法を用いて算出されるテリトリーマップを活用し、冠動脈支配領域毎のMBFを算出した。また、全心筋血流から算出される最も血流量の高い領域(正常領域と定義)をReference MBFとすることで、狭窄領域のMBFと正常領域のMBFの比をとり、Quantitative Perfusion Ratio(QPR)を算出した。 結果は、MBFを用いた虚血評価(invasive FFR<0.8を虚血と判定)においては、感度86.7%、特異度64.7%、陽性的中率68.4%、陰性的中率84.6%に対し、QPRにおいては、感度86.7%、特異度100%、陽性的中率100%、陰性的中率89.5%と良好な結果が得られた。 これまでのMBFを用いた報告でも、invasive FFRとの比較においては、乖離症例があることが知られていた。それはinvasive FFRが冠動脈狭窄前後の圧較差を評価するのに対し、MBFでは微小循環抵抗を含めた心筋血流そのものを評価しているため、特異度や陽性的中率の低下が生じるからである。今回我々は、CTAを用いたテリトリーマップの活用による正確な虚血領域MBFの算出とReference MBFを用いたQPRの算出により、非侵襲的にinvasive FFRに迫る手法を開発することができた。
|
Research Products
(3 results)
-
-
-
[Presentation] Comparison of QPR derived from Dynamic CT Perfusion and FFR on the evaluation of myocardial ischemia.2018
Author(s)
Natsumi Kuwahara, Teruhito Kido, Takahiro Yokoi, Yuki Tanabe, Hikaru Nishiyama, Teruyoshi Uetani*, Kuniaki Hirai, Naoto Kawaguchi, Akira Kurata, Masao Miyagawa, Teruhito Mochizuki
Organizer
第77回日本医学放射線学会総会