2016 Fiscal Year Research-status Report
血管抑制法を用いた高感度MRによる肺結節検出と悪性度評価及び間質性肺炎の病勢評価
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16K19828
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
亀井 僚太郎 九州大学, 大学病院, 医員 (70772044)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 磁気共鳴画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は肺血管信号の抑制に最適な撮像方法、パラメータの検討を行うことを目標とした。 数学的モデルや流体ファントムを用いた検討は費用面、あるいは技術的に困難であったため、健常男性ボランティアを用いた実験を先行させた。事前の推定とよく合致する良好な結果を得ることができた。 得られたデータを元に国内外の関連学会(日本医学放射線学会、日本磁気共鳴医学会、国際磁気共鳴医学会、欧州放射線学会、北米放射線学会)にて口頭発表、ポスター発表を行った。 現在英文論文を一報作成、投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ボランティアを用いた検討により、複数あった撮像方法の候補のうち、最適と思われる一つを選定することができた。 解像度や断面厚等のパラメータも概ね最適化でき、臨床応用への目処が立ったと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、平成29年度の計画通りに臨床例への応用を予定している。肺癌(原発性・転移性、疑い例を含む)、間質性肺疾患の症例を蓄積する予定である。
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Causes of Carryover |
初期の技術的検討の結果が良好であったため多くの国内、国際学会発表を行うことができ、学会参加費が予定額をやや超過した。 他方、流体ファントムの作成やMRI対応の生体モニタリング装置購入を予定し、これが比較的高額となる見込みであったが、既存のシステムを流用することが可能であったため全体としては若干の余剰が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後臨床症例の蓄積に伴い解析データ量の増大が予想される。解析用コンピュータ、データ保存用ディスク、統計用ソフトウェア、論文執筆のための関連分野の書籍購入等を主な用途として想定している。 また引き続き国際学会発表、論文の英文校正にも使用する予定である。
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