2017 Fiscal Year Annual Research Report
Black-blood magnetic resonance imaging for detection of nodular lung lesions and assessment of interstitial pneumonia
Project/Area Number |
16K19828
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
亀井 僚太郎 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (70772044)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 肺結節 / MRI / 核磁気共鳴 / 呼吸器 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主要な目的は肺血流信号を抑制することにより、結節性病変の検出能を向上させることにあった。 第一年次(平成28年度)には少数のボランティアを対象とした基礎的検討を行った。血管信号抑制効果が肺動静脈血流速度・心周期と密接に関連していることを見出し、パラメータを適宜調整することにより良好な信号抑制効果を得ることができた。 最終年次である平成29年度には、肺結節性病変を有する患者群に対し、上記検討により至適化された条件でMRI撮像を行い、病変の検出能をCTと比較した。呼吸停止下の短時間撮像としては概ね満足のいく検出能を得ることができた。 これらの結果を基に各年度において国内外の学会発表を行った。業績としては北米放射線学会総会(2016口演、2017ポスター)、欧州放射線学会総会(2017ポスター)、日本医学放射線学会総会(2016、2017口演)、日本磁気共鳴医学会総会(2016ポスター)、国際磁気共鳴医学会総会(2016、2017ポスター)がある。また基礎検討、臨床検討につき英文論文を各1編、作成した。いずれも現在投稿・審査中である。 一方、当初の目標の一つであった間質性肺炎の病勢評価に関しては、得られた臨床例が少数であり、呼吸停止下で撮像を行うことが難しい患者も多く、十分な定量的検討をするに至らなかった。 研究筆頭者らは、本研究で得られた成果を応用し、肺動脈の小血栓の検出方法を開発することを検討している。肺動脈の正常血流を有する部分を抑制することにより、微小血栓を異常信号として検出できる可能性があると期待している。
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