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2016 Fiscal Year Research-status Report

免疫不全豚を用いた肝癌新規実験モデルにおける血流動態/画像-病理相関の妥当性検討

Research Project

Project/Area Number 16K19851
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

田村 全  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50594602)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords肝細胞癌 / DSA / CTHA / CTAP / 画像病理相関
Outline of Annual Research Achievements

我々は体細胞クローン技術により作成された重度免疫不全ブタ、Il2rg-KOブタに対してヒト肝癌細胞株を移植することにより、大動物でなければ困難な、抗腫瘍治療実験に適した肝細胞癌動物モデルの開発・有用性検討を行っているが、本研究では未だ明らかとなっていないIl2rg-KOブタに生着した肝細胞癌の血流動態および画像-病理相関についての基礎的な検討を行い、IVR治療や全身化学療法をはじめとした新規治療研究を行う上での実験動物としての妥当性を検討することを目的としている。2016年度は計2回の実験を行った。適当と思われる細胞株および移植細胞数を選定してエコー下穿刺にて肝臓内に移植したのち、超音波装置により生着の有無、サイズなどを観察した。全身麻酔後、Digital Subtraction Angiography(DSA)、血管造影下CT(CT during Hepatic Arteriography: CTHAおよびCT during ArterioPortography)を撮像し、腫瘍数、腫瘍サイズ、動脈血流、門脈血流を評価した。実験を施行した2頭の重度免疫不全ブタのうち、1頭はびまん型、1頭は多発肝内転移型の腫瘍進展形式を示していた。びまん型では内部の壊死傾向が強いと言う特徴があったものの、双方ともに概ねDSAでは早期濃染を示した。CTHAでは早期濃染、wash outを示し、CTAPではperfusion defectを示していた。これらの所見はヒト肝細胞癌と概ね一致する所見であった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

重度免疫不全ブタのへの腫瘍の生着が得られなかったものがあり、今年度中に計3回の実験を予定していたものの、結果として計2回の実験しか実行できなかった。しかしこの中で、重度免疫不全ブタに生着した肝細胞癌のDSA、CTHA、CTAPの所見について確認することができた。現在病理標本の作成途中であり、実施する予定であった画像-病理相関の検討については実施できていない。

Strategy for Future Research Activity

重度免疫不全ブタに生着した肝細胞癌の画像所見は、びまん型や多発肝内転移型に類似したものであった。今後は単結節型や単結節周囲増殖型などと類似した腫瘍についての画像所見を明らかにすべく、植え込む部位や細胞量、生着・腫瘍発育までの期間を変更し、血流動態や画像所見の変化に対応する要素を再検討する予定である。また、未実施である病理-画像相関についても実施する予定である。

Causes of Carryover

当初年3回の実験を計画していたが、重度免疫不全ブタへのヒト肝細胞癌の生着が不良であるものがあり、実験を2回しか行うことができなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

重度免疫不全ブタへのヒト肝細胞癌の生着を変更し、多様な条件での評価を行うことにより、今年度の実験回数を増やし、当初の計画通りの実験回数を施行する予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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