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2018 Fiscal Year Research-status Report

免疫不全豚を用いた肝癌新規実験モデルにおける血流動態/画像-病理相関の妥当性検討

Research Project

Project/Area Number 16K19851
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

田村 全  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 訪問研究員 (50594602)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords肝細胞癌
Outline of Annual Research Achievements

我々は体細胞クローン技術により作成された重度免疫不全ブタ、Il2rg-KOブタに対してヒト肝癌細胞株を移植することにより、大動物でなければ困難な、抗腫瘍治療実験に適した肝細胞癌動物モデルの開発・有用性検討を行っているが、本研究では未だ明らかとなっていないIl2rg-KOブタに生着した肝細胞癌の血流動態および画像-病理相関についての基礎的な検討を行い、IVR治療や全身化学療法をはじめとした新規治療研究を行う上での実験動物としての妥当性を検討することを目的としている。2016年度の実験にて、びまん型および多発肝内転移型の肝細胞癌モデルの作成に成功し、血管造影および血管造影下CTにおける画像所見がヒト肝細胞癌と概ね一致する所見であったことを確認した。2017年度は免疫不全豚が予定通り入手できず、実験を行うことができなかった。今年度は引き続き単結節型や単結節周囲増殖型の肝細胞癌に類似した腫瘍モデルの作成方法を検討するための予備的な実験として、ヌードマウスの皮下にA431(類上皮細胞株)を植え込んだのち、4mm×4mm×4mmに切り出したものを免疫不全豚肝臓に移植したところ、免疫不全豚肝内に腫瘤を形成することに成功した。この実験結果を受け、ヒト肝細胞癌を用いて免疫不全豚肝内に植え込んで腫瘍モデルを作成する実験に移行する予定であったが、免疫不全豚のさらなる提供が予定通り得られず、実験を行うことができなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

今年度の実験結果を受けて人肝癌を用いた実験に移行する予定であったが、免疫不全豚のさらなる提供が予定通り得られず、実験を行うことができなかった。

Strategy for Future Research Activity

今年度類上皮細胞株に対して行った手法を用いて、人肝癌細胞を免疫不全豚に移植する実験を行い、作成されたモデルの腫瘤型、血管造影および血管造影下CT所見を評価し、病理所見との相関を検討する。

Causes of Carryover

2017年度に実験が行えなかったこと、2018年度にヒト肝細胞癌を用いた植え込み実験を行えなかったことにより計画に遅れが生じたため、2018年度中に使用することができなかった。2019年度は入手予定の免疫不全豚を用いて実験を行う。そのために必要な物品費および動物輸送費などに加え、研究に関連した国際学会参加のための旅費を使用する計画としている。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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