2019 Fiscal Year Annual Research Report
The Involvement of PLDR inhibition and unreparable DNA double-strand breaks as a basis for radiotherapy
Project/Area Number |
16K19855
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
関原 和正 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20761662)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | DNA修復 / クロマチンリモデリング |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線で生じる修復不能なDNA二重鎖損傷の測定を切り口として、潜在的致死損傷修復阻害が修復不能なDNA二重鎖損傷産生にどのように影響を与えるか検討し、 そのメカニズムを明らかにする。さらにそれを応用した新しいがん放射線治療のアイデアを提案することを目的としている。
ヒト正常2倍体線維芽細胞に対して高張処理条件下でX線を照射し、その影響を検証したところ、0.1M NaCl添加条件下でX線を照射し1, 2週間培養すると修復できないDNA二重鎖損傷数が約1.5倍に増加した。さらに0.1M NaCl添加条件下でX線を照射し、照射1時間後から24時間後に残存するDNA二重鎖損傷数を観察したところ、照射直後のDSB数には有意な差が見られなかった。二重鎖損傷修復に関係するクロマチンリモデリング因子の挙動を解析するとともに、ヒト前立腺がんを用いてヒストン脱メチル化阻害剤の放射線および抗がん剤の増強効果を検証した。ヒト前立腺がん細胞株および口腔がん細胞株に対し、ヒストン脱メチル化阻害剤を処理すると、濃度依存的に細胞増殖が抑制された。また前立腺がんに対してJIB-04が放射線の抗腫瘍効果を高めることが示唆された。またDNA修復との関連性も示唆された。
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