2016 Fiscal Year Research-status Report
3次元の心臓ストレイン解析法の開発と修正大血管転位の予後予測への応用
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16K19860
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
河窪 正照 帝京大学, 福岡医療技術学部, 助教 (80608985)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Cardiac MRI / Myocardial strain / Myocardial torsion / Three-dimensional MRI / Image interpolation |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、心基部から心尖部を含む3次元の立体的な画像を解析する技術の開発に取り組む予定であった。 本助成において計上した高機能のパーソナルコンピュータやソフトウェアを入手し、予定どおり開発環境を整備することができた。また、整備した環境下で2次元の心臓MRI画像を3次元に拡張するアルゴリズムを実装し、これに関連する技術を特許出願した。また、York Universityが無償で提供する心臓MR画像データベースを利用して、心臓の捻れ運動を定量的に評価する手法をThe 44th annual meeting of the JSMRMにて「Evaluation of ventricular torsion by feature tracking cine MRI」のタイトルで報告した。この報告では、心臓超音波検査で実施されている心筋の捻れ運動の定量評価を心臓MR画像で実施する方法を示した。並びに、同一手法を3次元の画像解析に拡張することで、3次元の捻れ運動を定量的に評価する可能性についても示すことができた。 さらに、The 102th annual meeting of the RSNAにおける「Biventricular strain and torsion in adults with corrected transposition of the great arteries analyzed by feature tracking cine MRI」にて、修正大血管転位の経年負荷による、左右の心室のストレイン値の変化を報告した。この報告では、修正大血管転位において、体循環を担う解剖学的右心室のストレインが低下し、正常な左心室にみられるね捻れ運動が消失していること、および肺循環を担う解剖学的左心室が、正常の右心室と同様の動きに変化していることを報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は、心基部から心尖部を含む3次元の立体的な画像を解析する技術の開発に取り組む予定であった。 本助成において計上した高機能のパーソナルコンピュータやソフトウェアを入手し、予定どおり開発環境を整備することができた。また、整備した環境下で2次元の心臓MRI画像を3次元に拡張するアルゴリズムを実装し、これに関連する技術を特許出願した。 以上の成果より、本研究は順調に進行していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は平成29年度から30年度にかけて、3次元のストレイン解析法の妥当性の検証に取り組む予定である。 対象となる修正大血管転位症例を引き続き収集し、心臓の収縮および拡張機能、同期不全などを、MRI、CTによる3次元のストレイン解析を用いて定量的に評価する予定である。また、MRIとCTによる3次元のストレイン解析の結果を比較し、その整合性を検証することにより、提案手法の妥当性の証明にも取り組む予定としている。
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Causes of Carryover |
今年度予定していた研究の打ち合わせが、想定しいていた回数を必要としなかったためである。これは、研究の進捗が順調であり、メール等での簡単なミーティングに替えることができたことが理由である。また、消耗品を想定したよりも必要としなかったことも理由として考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度に研究代表者の所属施設が変更となった。新しい所属施設で使用する机や椅子、消耗品となる文房具等の購入にあてる予定である。
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