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2016 Fiscal Year Research-status Report

脳転移指向性乳癌細胞株および乳癌原発巣組織標本を用いた脳転移予測マーカー探索

Research Project

Project/Area Number 16K19902
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

石田 和茂  岩手医科大学, 医学部, 助教 (80583541)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywords乳癌 / 転移性脳腫瘍 / バイオマーカー
Outline of Annual Research Achievements

転移性脳腫瘍は患者QOLを著しく低下させる。乳癌診療ガイドラインでは術後follow upにおける頭部CT検査は推奨されていないが、早期発見することでQOLの維持や予後改善に繋がるサブグループが存在すると考えられる。バイオマーカーによって脳転移ハイリスク群を予測することができれば、将来的には予防的全脳照射や頭部CT検査の個別化対応が可能になってくると考える。
本研究では、脳転移指向性乳癌細胞株(Brain seeking breast cancer cell)を用いて遺伝子発現解析および定量的蛋白発現解析を行い、脳転移との関連が示唆される候補蛋白群の同定を 行う。また、それらの候補蛋白が脳転移と相関するかを確認するため、外科的に切除されたヒト乳癌組織を用いて免疫染色を行い、後方視的に解析する。
当科で外科的に切除された乳癌組織(術後脳転移再発患者および無再発患者)を用いて、1)Tissu microarrayを作成し、予備実験で同定された遺伝子がcodeする蛋白発現を免疫染色によって確認する。2)脳転移との関連が示唆された蛋白を候補バイオマーカーとし、231BR細胞に対してtransfectionもしはknock downを行う。遺伝子変換231BR細胞を用い、Yonedamらのマウス実験を再現することで、脳転移指向性が変化すことを確認し、将来的な脳転移リスクを予測することが出来るバイオマーカーマーカーを同定する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究はベースとなるマウス実験によって得られた細胞株の網羅的遺伝子解析結果から候補となるバイオマーカーを抽出するが、データ内ノイズが多く含まれることや、その後の免疫染色に対応した抗体がコマーシャルベースに存在しないことなどから、候補遺伝子の抽出に時間を要していた。
また、当院における切除検体使用に際する患者同意取得ならびに院内倫理委員会審査に時間を要している。

Strategy for Future Research Activity

臨床検体を用いた候補患者は選択されているため、候補遺伝子の抽出、患者同意取得、倫理委員会審査が終了次第、予定実験に移行することが可能と判断する。
予定実験が開始されれば解析までに2-3ヶ月と考えるため、予定年度内に研究完遂することが可能と判断する。

Causes of Carryover

初年度で免疫染色等を含めた実験を開始する予定であったが、予備実験のデータ解析、患者同意取得、ならびに倫理委員会審査に時間を要してしまったため、初年度の計画実験が行われなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

申請内容における初年度の免疫染色実験を2年次で開始する予定である。
また、2年次に予定していた遺伝子実験ならびにマウス実験も計画通りに遂行する予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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