2016 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌の術前内分泌治療に対する応答・抵抗性を規定するmicroRNAの同定
Project/Area Number |
16K19906
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
黒住 献 群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (40768735)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | micro RNA / 乳癌 / 網羅的解析 / HER2陽性 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は研究の初年度であり、当初の目的では(1)臨床検体収集、臨床情報整理(2)micro RNAの抽出、(3)検体でのmicro RNAの網羅的解析を開始する予定であった。まず、ホルマリン固定パラフィン包埋組織試料から抽出したmicro RNAの抽出手法を確立するために浸潤性乳癌3症例における凍結検体およびホルマリン固定パラフィン包埋組織試料から抽出したmicro RNAの発現が、同じ症例で一致するかを検討した。マイクロアレイ法を用いた網羅的解析を行ったが、凍結検体とホルマリン固定パラフィン包埋組織試料では同症例でのmicro RNAの発現パターンが大きく異なったため、今後の研究を凍結検体のみを用いて行うこととした。 次に本施設で臨床情報がすべてデータベース化されたER陽性HER2陰性乳癌、HER2陽性ER陰性乳癌、トリプルネガティブ乳癌、非癌部各5症例を用い、凍結検体からmicro RNA(total RNA)を抽出した。その総計20検体において次世代シークエンサを用いたターゲットキャプチャシークエンス法による網羅的なmicro RNA発現解析を行った。その結果非癌部と癌部におけるmicro RNAの発現パターンは異なっていた。 ER陽性HER2陰性乳癌およびトリプルネガティブ乳癌においてはその発現パターンは各症例で異なり、非常にheterogeneousなグループであることが分かった。一方でHER2陽性ER陰性乳癌においてはmicro RNA発現に共通性があることが分かった。 今後は癌部と非癌部で異なった発現を示したmicro RNAをターゲットに対してさらに多数症例においてvalidation解析を行い、その後機能解析へと進めていく予定である。
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