2017 Fiscal Year Research-status Report
がん免疫機構を複合した革新的コンセプトによる膵癌治療戦略の設計と導入
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16K19949
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
北畑 裕司 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (00535338)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | がん免役 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画書の内容に沿って、研究を進めている。当初、実験条件の設定について停滞している部分があったが、研究期間後半なり、条件設定等に改善がみられ、おおむね実験計画通りに進行できてきている状況である。 まず、我々は、CpG-ODN単独療法において、自然免疫の活性化のみならず獲得免疫が誘導されるかを検討した。mouse cell lineを皮下接種し、皮下担癌マウスモデルを作成し、CpG-ODNを用いて、全身投与群、腫瘍内投与群、または非治療群における抗腫瘍効果の検討を行った。いずれのcell lineにおいても、腫瘍内投与群でのみ、有意に抗腫瘍効果を認めた。次に、両鼠径部にcell lineを皮下接種し、両側鼠径部の担癌マウスモデルを作成し、CpG-ODNを用いて、全身投与群、片側腫瘍(右鼠径部腫瘍のみ)への腫瘍内投与群、または非治療群における抗腫瘍効果の検討を行った。片側腫瘍への腫瘍内投与群において、両側腫瘍での抗腫瘍効果が認められた。その他の2群では抗腫瘍効果は得られなかった。以上の結果から、CpG-ODNを腫瘍内投与することで、皮下担癌マウスモデルにおいて、自然免疫の活性化およびそれに引き続く獲得免疫の活性化の可能性を考えられた。この結果から、その免疫学的メカニズムをはじめとして、さらに膵癌Xenograftマウスモデルの作成をおこない、preclinical studyとしての研究を進めていく予定である。また、研究計画に示したPD-1抗体等との併用による複合免役療法の確立に向けてその可能性を探るべく研究計画をすすめていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
準備段階での条件設定にやや難渋したため、研究計画に少し遅れがあったが、最終年度になり、進捗はおおむねうまくいっているため、最終的には、研究計画に沿える予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度からは、研究計画に沿える形で研究が進んでいく見込みである。そのため、最終年度としての仕上げの研究およびまとめができる予定である。
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