2017 Fiscal Year Research-status Report
神経膠腫に対するWT1ペプチドワクチン・免疫チェックポイント阻害剤併用療法の確立
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16K20008
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高野 浩司 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (90649203)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 神経膠腫 / WT1 / 免疫療法 / ペプチドワクチン / 免疫チェックポイント阻害剤 / 免疫逃避 / PD-1 / PD-L1 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではWT1ペプチドワクチンと免疫チェックポイント阻害剤(Immune Checkpoint Inhibitor)の併用療法の有効性を検証し、さらにその先に認められると考えられる新たな耐性化の機序の解明とその克服技術の開発を目的とする。 本年度は過去に施行したWT1ペプチドワクチン療法(WT1療法)の臨床試験で、WT1療法開始後に腫瘍摘出術が施行された症例(WT1療法無効例、もしくは耐性化獲得例と考えられる)の手術摘出標本を用いて、免疫染色で各種腫瘍内免疫応答の確認を行った。PD-1やPD-L1などを含めてすでに染色は終了し、この結果に関する論文を執筆中である。 動物実験については、マウスグリオーマ細胞株であるGL261に蛍ルシフェラーゼ遺伝子とWT1遺伝子を導入した細胞株を作成し、この細胞株を用いた担脳腫瘍マウスモデルを確立した。Xenogen IVIS Lumina II(IVIS)での測定条件の検討や、無治療での自然経過を確認し、実験プロトコールを作成した。まずはWT1ペプチドワクチンや各種免疫チェックポイント阻害剤による単剤治療での実験を準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床試験で採取された手術標本が古かった影響で免疫染色の条件検討に時間を要した。 さらに、研究協力者の産前産後休暇のために動物実験の開始が延期となっていた。現在は研究協力者の復帰に伴い動物実験再開の具体的準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
延期となっていた動物実験を再開する。まずは各種薬剤の単剤での効果を確認し、次に併用療法による治療効果を評価する。さらに治療後の組織を採取し免疫染色等で免疫応答を確認する。
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Causes of Carryover |
動物実験が延期となったため。 本年度は動物実験施設利用料、実験動物購入費、治療薬購入費(WT1ペプチドワクチン、モンタナイド、各種免疫チェックポイント阻害剤)、免疫染色用の抗体購入費、DNAマイクロアレイ、などに使用する予定である。
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Research Products
(7 results)