2017 Fiscal Year Annual Research Report
moleculs related to fatty acid metabolism in glioma
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16K20016
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
若宮 富浩 佐賀大学, 医学部, 医員 (50773769)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | CPT1C / glioma / FASN / metformin / hypoxia |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪酸代謝に関与するfatty acid synthase(FASN)とcarnitine palmytoiltransferase1(CPT1)の脳特異的isoformであるCPT1Cがglioma を含む多くの腫瘍細胞において発現していることが報告されている。我々は以前にヒトグリオーマ細胞株および外科組織標本において FASNとCPT1Cが発現していることを報告した(wakamiya 2014 neuropathology)。昨年度、飢餓状態におけるヒトグリオーマ細胞株(U373MG ,U251,U87MG,T98)のCPT1CとFASNのmRNAの発現に関してReal-time PCR法を用いて発現量を相対的に評価した。Glucose濃度を25mM 17.2 mM 12.5mM 0mMにmedium changeをしてから6時間後、24時間後、48時間後のそれぞれの培養細胞からmRNAを抽出して、cDNAを作製し、r eal-time PCRにて発現量を検討した。結果としてmedium changeしてから48時間後の細胞株(U87MG U373MG T98)で特にグルコースフリ ーのmediumにおいてCPT1C,FASNの発現が亢進していることが分かった。またそれは色々なグリオーマ細胞株においてグルコース濃度に応じて発現量が変化することが示唆された(2017年癌学会学術総会でポスター発表)。本年度はグリオーマ細胞株において抗腫瘍効果があると言われるメトフォルミン投与においてのCPT1Cの発現量に関してReal-time PCR法を用いて検討した。メトフォルミンの濃度が増えるとCPT1Cの発現量も増加してストレス耐性にCPT1Cが関与している可能性が考えられた。
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