2017 Fiscal Year Annual Research Report
Novel therapeutic approach for glioblastoma with iPS cells-derived CAR-T cells
Project/Area Number |
16K20022
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
中澤 務 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (00772500)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 遺伝子免疫細胞治療 / CAR / 膠芽腫 / iPS細胞 / T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
iPS細胞(iPSC)にレンチウイルスベクターを用いてがん変異抗原EGFRvIII特異的CAR(EvCAR)遺伝子を導入し、T細胞へ分化誘導することでiPSC由来CAR-T細胞を作製し、その特性解析を行う。EvCAR-iPSCからEvCAR-T細胞が誘導でき、その抗がん効果が強力であれば、予後不良の膠芽腫に対する新たな治療法となりうる可能性がある。また、あらかじめEvCAR-T細胞を大量に準備できれば、臨床応用に向けて大きな利点となる。 これまでに、EvCAR搭載レンチウイルスの作製と、iPS細胞研究所より譲渡されたセンダイウイルス誘導性iPSCを用いたフィーダーフリー条件でのiPSCの培養系の確立を行った。 平成29年度には、エピソーマルベクターを用いて新たにT細胞由来iPSCを樹立した。樹立したiPSCにレンチウイルスを用いてEvCARを導入し、EvCAR陽性細胞の純度を磁気ビーズを用いて高め、EvCAR-iPSCを樹立した。樹立したiPSCならびにEvCAR-iPSCについて、免疫染色法により幹細胞マーカーの発現を確認した結果、Oct3/4、Nanog、SSEA-4の発現が確認できた。多分化能を評価した結果、筋肉、肝臓、神経細胞が確認でき、三胚葉への分化能が確認できた。EvCAR-iPSCを用いてC310T1/2細胞上およびフィーダーレスでの造血幹細胞(HSC)誘導法を実施した結果、フィーダーレスでのHSC誘導法の方がCD34陽性CD43陽性造血幹細胞の誘導効率が高かった。得られたHSCをOP9delta1細胞上でhSCF、hIL-7、hFlt3L等の存在下で3~4週間培養を行い、T細胞への誘導を試みた。その結果、誘導効率は低いが、CD3陽性、EvCAR陽性の細胞が確認できた。現在hIL-2、hIL-7、αCD3等の存在下でT細胞の活性化・増幅培養を実施しており、誘導された細胞の特性解析を行う予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] Antitumor effects of minodronate, a third-generation nitrogen-containing bisphosphonate, in synergy with γδT cells, in human glioblastoma in vitro and in vivo2018
Author(s)
Tsutomu Nakazawa, Mitsutoshi Nakamura, Ryosuke Matsuda, Fumihiko Nishimura, Young Soo Park, Yasushi Motoyama, Ichiro Nakagawa, Hiroshi Yokota, Shuichi Yamada, Kentaro Tamura, Yasuhiro Takeshima, Kouji Omoto, Yoshitaka Tanaka, Youichi Shida, Toshiharu Murakami, Rieko Takanabe, Takahiro Tsujimura, Hiroyuki Nakase
Organizer
The AACR Special Conference on Immunobiology of Primary and Metastatic CNS Cancer