2018 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of weakening the muscle by septic endotoxemia.
Project/Area Number |
16K20034
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
榎本 有希 筑波大学, 医学医療系, 講師 (30649231)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 敗血症 / ICUAW / 筋力低下 |
Outline of Annual Research Achievements |
プロジェクト1 敗血症患者のOxidative stress 当院ICUに入室した敗血症患者について入院時の酸化ストレス(d-ROM/BAP) を測定し、基礎疾患、重症度スコア、臓器不全、初発感染巣、血液培養結果を調整して、入院日数と転帰について比較したが相関関係は明らかではなかった。 プロジェクト2 基礎的病態研究・敗血症モデル動物による分子病態・病理的研究 Cecal Ligation Punctureモデルや熱傷モデルによる、高サイトカイン状況下でのICU-AWモデルの作成は困難であり、リポポリサッカライド(LPS)の腹腔内投与により作成した敗血症マウスモデルを用いることとした。早期の生存率、及び各病期での運動能力、及び代謝能力を測定することで敗血症モデルマウスにおける早期リハビリテーション介入の運動強度を明らかにした。我々の敗血症モデルマウスにおいては、LPS投与後約24時間で75%の死亡率であり、代謝ゲージによる二酸化炭素排出量(VCO2)及び酸素排出量(VO2)は24時間で最も低下しており、その後徐々に回復してくることが明らかになった。このことから本モデルにおいてはLPS投与後24時間が最も重篤な状況であり、その後は侵襲の影響から回復傾向に転じると示唆された。これに対する代謝トレッドミルを用いた運動能力の推移に関しても、LPS投与後約24時間に向かって運動能力が低下していく事を観測し、投与6、12、24、36、48、60、72時間後における嫌気性呼吸が生じない低強度運動の運動強度が明らかとなった。これにより、現在臨床試験で報告されている人間における敗血症の発症後において早期リハビリテーションとして行われている歩行程度の低強度運動を動物モデルにおいても再現が可能となった
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