2018 Fiscal Year Research-status Report
1型インターフェロンの関節リウマチにおける役割と治療標的分子としての可能性
Project/Area Number |
16K20071
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
中山 政憲 国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (70528249)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 1型インターフェロン / 関節リウマチ / TNF-alpha / Interleukin-6 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はまず昨年度の実験結果、すなわち1型インターフェロンはIL-6の発現を介して炎症に寄与しており、またその上流分子の中ではとくに IRF-3が関与している可能性があることに基づき、裏付けるための実験を行なった。別の系のOA患者由来の細胞を対照群として同様の実験を行なったが、同様に1型インターフェロンはIL-6の発現を介して炎症に関与していること、またその上流分子の中ではとくにIRF-3の関与が大きいことが示唆される結果が得られた。この結果をもとに学会発表準備を進めたが、ターゲットとしていたアメリカリウマチ学会の抄録締切には間に合わず、次年度の同学会への投稿を目標とすることとした。またそれと平行して論文作成も進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験については順調に経過したが、学会発表ならびに論文作成が遅れている。これは研究責任者である私が2018年4月に職場が変わった影響で実験頻度が低下し、実験の結果がそろったのが目標とする学会の期限に間に合わなかったことが大きい。
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Strategy for Future Research Activity |
残っている標本を用いて、さらなる裏付けの実験を行う。具体的にはもう一度RA群とOA群の比較検討のため細胞に刺激を与えた後のIFNの推移をPCRやELISAを用いて調べる。さらにこれまで得られているデータに新規データを加えて、統計解析を行う。これまでの研究結果から最終的に得られた知見をまとめ、ターゲットとする学会での発表ならびに論文作成・投稿を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた学会発表や論文作成ができず、それに当てる予定であった分が使用できず残ったため。
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