2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K20114
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
今西 理也 獨協医科大学, 医学部, 助教 (00570376)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 慢性疼痛 / 脂肪幹細胞 / ラット / 移植・再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、前年に施行した実験結果を集積、解析した。 作成したCCIモデルラットは、歩行に関連した「正常な動き」および持ち上げ/ガーディング、フリンチング/ Shakingおよび舐め等の「異常な動き」を示した。また、すべての動物は全実験期間中に死亡することはなく、CCI手術後、ADMSC移植後も、経時的に体重増加していった。 自発痛の測定として、ラットを専用のケースに入れ、ラットの肢動作回数を計測した。分割プロットデザインによる分散分析を施行した結果、交互作用は認めず、測定時期に関わらずADMSCの移植の有無により、肢動作回数に有意差を認めた。また、その後の検定として、対応のないT検定を施行し、移植21日後、移植28日後、移植35日後で有意差を認めた。結論として、ADMSC移植は、自発痛関連行動回数を、移植21日後以降有意に減らしたということが言えた。 機械的異痛症の測定として、von-Frey filament testを行った。分割プロットデザインによる分散分析を施行した結果、交互作用を認めたため、その後の検定として、対応のないT検定を施行し、移植7日後、移植14日後、移植21日後、移植28日後、移植35日後、移植42日後で有意差を認めた。結論として、ADMSC移植は、機械的異痛症を、移植7日後以降有意に軽減したということが言えた。 以上の結果をまとめ、第26回日本形成外科学会基礎学術集会で発表した。 現在は、論文を投稿し、査読結果を待っている状態である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初2年間で論文受理までを予定していたが、現時点では、論文投稿し、査読結果待ちの状態である。 理由として、統計解析、結果の解釈に時間を要したことが挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、論文の査読結果を待ち、必要に応じて、追加実験を行うか検討する。
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Causes of Carryover |
現在論文の査読結果を待っている状態であり、必要に応じて追加手術を検討しているため。
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