2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the local immune system monitoring and anti-tumor immune escape mechanism in cervical cancer development
Project/Area Number |
16K20173
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
江口 聡子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80707810)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | survivin / cervical caner / TRAIL / HPV / resveratrol |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮頸癌ではアポトーシスで中心的な役割を果たすp53の機能が抑制されているため他のアポトーシス経路による細胞死の誘導が治療において重要な役割を果たす可能性がある。TRAILはp53を介さずにアポトーシスを誘導する因子であり癌治療において近年注目されている。Survivinはアポトーシス阻害因子の一つで細胞死抑制機能を持つ。survivinは子宮頸癌を含む多くの癌細胞で強発現し予後と逆相関していることが報告されており、癌治療ターゲットとして注目されている。今回我々はTRAIL誘導性アポトーシス経路に着目し、survivinを標的とした子宮頸癌治療の可能性について検討した。今回の研究により、survivinは子宮頸癌細胞株SiHa,CaSkiにおいて細胞生存および細胞周期に寄与し、survivin抑制は細胞生存抑制を誘導することが確認された。Survivin阻害剤およびsurvivinノックダウンによるsurvivin抑制により、TRAIL耐性株SiHaにおいても、TRAIL誘導性アポトーシスを相乗的に誘導することが可能となった。一方で、survivin阻害とCDDP併用ではアポトーシスは増強されなかった。子宮頸癌細胞株において、survivin抑制は細胞生存を抑制し、アポトーシス感受性を増強した。survivin抑制とp53非依存的にアポトーシスを誘導できるTRAILとの併用が特に有効である可能性が示唆された。 p53の機能異常を持つ子宮頸癌細胞においては、survivin抑制とTRAILの併用が、シスプラチンとの併用に比べて有効である可能性が示唆された。進行・再発子宮頸癌に一律に化学療法を行なうのではなく、コンパニオン診断を行い、治療を個別化する上で、今回の研究が一助となる可能性がある。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Therapeutic significance of targeting survivin in cervical cancer and possibility of combination therapy with TRAIL.2018
Author(s)
Nakamura H, Taguchi A, Kawana K, Baba S, Kawata A, Yoshida M, Fujimoto A, Ogishima J, Sato M, Inoue T, Nishida H, Furuya H, Yamashita A, Eguchi S, Tomio K, Mori-Uchino M, Adachi K, Arimoto T, Wada-Hiraike O, Oda K, Nagamatsu T, Osuga Y, Fujii T.
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Journal Title
Oncotarget
Volume: 9(17)
Pages: 13451-13461
DOI
Peer Reviewed / Open Access