2016 Fiscal Year Research-status Report
子宮体がんにおける蛍光法を併用した腹腔鏡下センチネルリンパ節生検
Project/Area Number |
16K20179
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
磯部 真倫 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (60436227)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | センチネルリンパ節 / 子宮体癌 / 蛍光法 / 腹腔鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮体癌の基本的治療は手術療法である。子宮全摘、両付属器摘出、後腹膜リンパ節郭清が基本術式である。本邦では昨年度より腹腔鏡下手術が導入され低侵襲手術が可能になった。子宮体癌の70%はⅠ期であるという事実にもかかわらず子宮体癌に関連するリンパ節は骨盤リンパ節から大動脈周囲リンパ節まで広範囲に及ぶ。しかし郭清によって正確な臨床進行期決定が可能なものの治療的な意義についてはいまだに不明である。大動脈周囲リンパ節までの系統的郭清を行った場合には手術時間は延長し、術後の腸閉塞やリンパ浮腫等の副作用の発生率も上昇する。術前に早期の子宮体癌と診断した例でのリンパ節転移率は5~10%とされ、診断のためだけのリンパ節郭清の省略をするため,その対象症例選択、術式の個別化の工夫は検討の余地は十分にある。近年トレーサーとしてインドシアニングリーン(ICG)を用いた近赤外線による蛍光法がそのセンチネルリンパ節の検出率の高さから注目を集めている。最大の特長は、安価であり、放射線防護設備が不要で、被爆が無く簡便に繰り返し用いることができる点である。しかし、近赤外線を内視鏡を通して可視化するには、高価な赤外内視鏡システムが必要である。昨年度近赤外光の内視鏡詩システムが導入された。しかしながら予想以上に症例の集積が少なかった。使用薬剤が適応外であるため、倫理委員会での使用許可がでるのが想定以上の困難であった。他施設との連携をすすめ、さらなる症例の集積を進めていく。来年の報告には数字として結果が出せるようにしていく。昨年は、日本国内の学会にてセンチ年リンパ節の講演を多数聞き知見を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予想以上に症例の集積が少なかった。使用薬剤が適応外であるため、倫理委員会での使用許可がでるのが想定以上の困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
他施設との連携をすすめ、さらなる症例の集積を進めていく。来年の報告には数字として結果が出せるようにする。
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Causes of Carryover |
昨年度は症例の集積が進まず、また研究を進める環境整備に時間がかかったため。そのため国内外での学会発表等が不可能であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後さらなる症例の集積と、環境整備を整え、研究結果を数字としてだし国内外へ発信していく。
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