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2016 Fiscal Year Research-status Report

電荷型白金抗癌剤による頭頸部癌新規治療戦略の基礎研究

Research Project

Project/Area Number 16K20234
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

笠原 善弥  金沢大学, 附属病院, 医員 (00707573)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywordsシスプラチン / イオン型シスプラチン / DDS / 骨浸潤
Outline of Annual Research Achievements

金沢大学薬学部にて開発された1Pt(カチオン型シスプラチン)および3Pt(アニオン型シスプラチン)という2つの新規薬剤の頭頸部癌細胞株に対する効果を従来のシスプラチンと比較した。
in vitroでは1Pt、3Ptともにシスプラチンと比較してIC50(48hr,72hr)は高く、in vitro2剤の効果はシスプラチンと比較して弱い結果となった。
対してヌードマウス背部皮下にて行ったin vivoではシスプラチンと同等からやや良好な結果となった。2剤の腎障害の程度をシスプラチンと比較した。腎障害モデルマウスにおいて、2剤は腎細胞のアポトーシスを起こしにくい結果となった。
3Ptの体内動態をICPを用いて測定した。血中の3Ptは概ねシスプラチンと同等で1hrをピークに1週間後に向けてウォッシュアウトされた。骨におけるプラチナ濃度はシスプラチンでは血中と概ね同様の経過をたどったのに対し、3Ptでは24hr時点でシスプラチンと比較して3倍以上の集積を示した。以降1週間を目処にシスプラチンと同様にウォッシュアウトされた。3PtはDDS(drug delivery system)の観点から骨に特異的に一時的に集積ことがわかった。
ヌードマウス下顎骨浸潤モデルを用いて骨浸潤に対する3Ptとシスプラチンの効果を比較した。評価はCTにて骨溶解部の体積を測定した。3Pt群ではコントロール群と比較して溶解量の減少を認めたがCDDPではコントロール群と比較して有意差を認めなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

3Ptの体内動態をICPを用いて測定した。血中の3Ptは概ねシスプラチンと同等で1hrをピークに1週間後に向けてウォッシュアウトされた。骨におけるプラチナ濃度はシスプラチンでは血中と概ね同様の経過をたどったのに対し、3Ptでは24hr時点でシスプラチンと比較して3倍以上の集積を示した。以降1週間を目処にシスプラチンと同様にウォッシュアウトされた。3PtはDDS(drug delivery system)の観点から骨に特異的に一時的に集積ことがわかった。
ヌードマウス下顎骨浸潤モデルを用いて骨浸潤に対する3Ptとシスプラチンの効果を比較した。評価はCTにて骨溶解部の体積を測定した。3Pt群ではコントロール群と比較して溶解量の減少を認めたがCDDPではコントロール群と比較して有意差を認めなかった。上記結果についてまとめ現在、論文投稿に向けて論文推敲及び校正中である。

Strategy for Future Research Activity

上記結果についてまとめ現在、論文投稿に向けて論文推敲及び校正中である。
論文作成とともに学会などにおいて研究結果を発表する予定である。論文投稿および校正、学会発表費用としてH29年度に予算を使用する予定である。

Causes of Carryover

結果をまとめ、論文作成及び学会発表を次年度に予定しているため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

論文の校正、投稿費用、及び学会参加費用として使用予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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