2016 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部癌におけるリキッドバイオプシーによるエピジェネティック解析
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16K20239
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
遠藤 志織 浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員 (10625205)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | リキッドバイオプシー / デジタルPCR / 頭頸部がん |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌症例におけるリキッドバイオプシー(ctDNA, CTC)からのDNAを使ってエピジェネティクス解析を行う準備を行っている。最初のプレリミナリ-な実験として健常人からの血液サンプルから血漿を分離し、そこに含まれているctDNAを回収しDNA量を計測した。2名の正常人では、一般的な吸光度計でDNAは計測できなかったがPCRではACTBによる反応で1名でポジティブな反応を得ることができた。今後は、癌患者のサンプルを使っての研究を始める予定である。低侵襲かつリアルタイムに個々の癌をモニタリングすることが可能であり、また癌の時空間的なheterogeneity(不均一性)を克服する次世代の分子診断法として今後重要になると考え、臨床応用に向けての研究を行う。最終的に、リキッドバイオプシによるメチル化解析が、癌の時空間的な不均一性を克服する次世代の分子診断法として有用であるのか明らかにしていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最初のプレリミナリ-な実験として健常人からの血液サンプルから血漿を分離し、そこに含まれているctDNAを回収しDNA量を計測した。2名の正常人では、一般的な吸光度計でDNAは計測できなかったがPCRではACTBによる反応で1名でポジティブな反応を得ることができた。今後は頭頸部がん患者で行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、癌患者のサンプルを使っての研究を始める予定である。低侵襲かつリアルタイムに個々の癌をモニタリングすることが可能であり、また癌の時空間的なheterogeneity(不均一性)を克服する次世代の分子診断法として今後重要になると考え、臨床応用に向けての研究を行う。
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Causes of Carryover |
研究は順調に進んでいるが、これから患者への解析を行う予定である。サンプル数が増えれば試薬の使用が増えるため研究費は使用されると考える。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度は、患者20名からそれぞれ治療前、治療後でリキッドバイオプシーを施行する予定である。40サンプルの解析を予定している。
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