2018 Fiscal Year Research-status Report
スギ花粉症緩和米による免疫療法確立を目的とした経口免疫寛容誘導機構の解明
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16K20282
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
遠藤 朝則 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10771181)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 花粉症 / スギ花粉米 / アレルギー性鼻炎 / 免疫療法 / ペプチド療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、スギ花粉症患者に対して「スギ花粉症緩和米」を経口投与して経口免疫寛容の誘導機構の解明を目的としたものである。スギ花粉症を起こすメジャー抗原はCri j 1とCri j 2があり、ヒトの主要T細胞エピトープは、Cri j 1に3ヶ所、Cri j 2に4ヶ所が同定されており、このエピトープを7連結したハイブ リッドペプチド(7CRP)を高発現したコメが「スギ花粉症緩和米」である。 スギ花粉症患者に対して「スギ花粉症緩和米」および「プラセボ米」をスギ花粉症シーズン前から8週間経口摂取し、2年間にわたり経過を観察し、継時的に末 梢血単核球を分離培養している。今後は、抗原刺激した抗原特異的T細胞の増殖反応性や、アレルギー炎症性サイトカインや免疫抑制性サイトカインなどの免疫 応答生についてを評価する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書の計画通り、「スギ花粉症緩和米」の経口投与を被験者にしてもらい、T細胞の免疫応答の解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年から本年の免疫応答の解析を行い、有効性の評価や経口免疫寛容の誘導機構の解明を行う。 また、結果については学会での発表や、論文の投稿を行う。
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Causes of Carryover |
研究費は予定していた一部が次年度に繰り越しとなったが、現在解析を続けている最中であり、次年度に解析結果の成果発表を行う予定であるため。
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