2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K20287
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Research Institution | The Tazuke Kofukai |
Principal Investigator |
金井 理絵 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 神経・感覚運動器研究部, 主任研究員 (30574008)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 鼓膜 / 穿孔閉鎖過程 / 中間層 / 上皮層 / Ki 67陽性細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
鼓膜穿孔閉鎖過程において、前駆細胞を示唆するKi67陽性細胞が閉鎖の初期では上皮層の辺縁に、閉鎖の中期~終盤にかけて中間層の先端に出現する傾向があり、上皮層と中間層では閉鎖過程の細胞動態が異なることがわかった。また、Masson Trichrome染色を施行することによって中間層では未分化な間葉系細胞がまず先に増殖し、続いて膠原繊維が閉鎖過程の終盤で形成されることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウス中耳の凍結切片を作成し、蛍光抗体法による染色を施行したが、鼓膜の形態を維持するのが難しく、標本作成や染色に失敗した個体もあり、予定通りに進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
Ki67だけでなく、EdUも用いて増殖過程にある細胞や前駆細胞の局在ならびに経時的変化について調べる。
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Causes of Carryover |
実験が予定よりも遅れており、動物購入費用や麻酔薬、抗体などの購入費用が必要となったため。
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