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2017 Fiscal Year Research-status Report

緑内障臨床応用を見据えた網膜・眼表面におけるRho kinase阻害薬の作用解明

Research Project

Project/Area Number 16K20302
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

横山 悠  東北大学, 大学病院, 助教 (00597312)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords緑内障 / Rhoキナーゼ阻害薬 / リパスジル / 神経保護 / K115
Outline of Annual Research Achievements

近年ブドウ膜炎動物モデルや、ブドウ膜炎による続発性緑内障に対してリパスジルが抗炎症効果を有することが報告されている。そのことから緑内障と炎症との関連性や抗炎症効果による神経保護が指摘されていることから、リパスジルにおける抗炎症効果と神経保護効果との関連性や作用機序を検証した。
我々は、in vitroにおけるリパスジルの抗炎症効果を、またin vivoで神経挫滅モデルに対し、障害直後にリパスジルを硝子体投与することによる神経保護効果、炎症との関連性が指摘されているmicroglia数の変動、また炎症性サイトカインについて、それぞれ、免疫染色やqRT-PCRを用いることで確認した。In vitroの結果では、採取したマクロファージに対し炎症性刺激を加えた際発生するTNF-αを測定した結果リパスジルを投与することで抑制された。次にin vivoで検証をおこなった。神経挫滅5日後に網膜神経節細胞数をRBPMS免疫染色にて残存網膜神経節細胞をカウントした際、リパスジル硝子体投与群では有意に減少を抑制した。また、同時期においてIBA-1免疫染色にてmicroglia数をカウントした結果、リパスジル硝子体群と比較し数において有意な差を認めなかった。一方、qRT-PCRでは炎症性サイトカインで代表的であるIL-6や、NF-kBを抑制するNrf-2と2量体を形成・抑制するkeap-1の遺伝子発現が抑制された。しかし、他の炎症性サイトカインである、TNF-αやIL-1β、MCP-1の遺伝子発現において有意な差は認めなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

リパスジルの投与方法、また抗炎症効果の評価方法の検証に時間を要したため。

Strategy for Future Research Activity

今回硝子体投与のみではリパスジルの十分な効果効能を評価できないと考えられた。そのために、神経挫滅モデルに対し、障害直後のリパスジル硝子体投与と継続的腹腔内投与を同時に行うことで、上記問題点が解決できると考えられた。今後は上記投与方法を実施していく。

Causes of Carryover

研究の遅れ、またそれに伴う研究の修正から、当初予定していたよりも使用額が少なかった。そのため次年度使用額が生じた。
次年度、本年ではK115の効果を実証するにあたり投与方法など変更して研究を実施する。そのための研究物品を購入し研究成果を確認する予定である。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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