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2016 Fiscal Year Research-status Report

網膜静脈閉塞症の病態解明とAM-RAMP2系の病態生理学的機序の解明

Research Project

Project/Area Number 16K20312
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

家里 康弘  信州大学, 医学部附属病院, 助教(特定雇用) (00708357)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywordsアドレノメデュリン / 網膜静脈閉塞症
Outline of Annual Research Achievements

当初、安定した網膜静脈閉塞症モデルが困難であったため、並行して視細胞におけるVEGF過剰発現マウス(Kimbaマウス)およびVEGF添加による細胞実験を先行して研究を行った。その結果、Kimbaマウスにおける血管透過性亢進や血管新生や細胞実験におけるVEGF添加による透過性亢進に対して、AMの添加や投与が血管透過性に対して抑制的に作用することが判明した。またその作用機序として、AMが過剰に発現した炎症性サイトカインや細胞接着因子を抑制する作用を介していることが遺伝子発現などの検討から明らかになった。またそのほか、酸化ストレスに対するAMの抗酸化作用も眼内において有することも同時に判明した。このことは疾患の発現に重要視されている慢性炎症に対するAMの組織・臓器保護的な作用が眼内疾患においても関与している可能性を示す新たな知見であった。またAMの投与方法については硝子体内投与だけではなく、全身投与という方法を用いても眼内の血管透過性亢進に対して有意な抑制効果を示すことが判明し、臨床応用における投与方法は局所投与だけではなく全身投与の可能性も示された。並行して行ってきた網膜静脈閉塞症モデルの確立においては、既報にある薬剤の尾静注ではなく、腹腔内投与によっても作成できることが判明し、より安定的な網膜静脈閉塞症モデルの確立に成功した。またこのモデルにおいてAM、VEGFの遺伝子発現の亢進が確認され、網膜静脈閉塞症の病態においてAMがVEGFと同様に関与している可能性が示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初予定していた網膜静脈閉塞症モデルを安定して作成することが予想より困難であった。そのため当初の予定ではないがバックアップとして別モデルを用いてアドレノメデュリンの病態生理学的意義の新たな検討を進めてきた。一方で新たな手法によって網膜静脈閉塞症モデルの確立の見込みが出てきたため新たな手法による検討をすすめている。

Strategy for Future Research Activity

今後は新たな手法によって確立した網膜静脈閉塞症モデルを用いて遺伝子発現の推移や血管透過性、無灌流領域などに対する影響などの検討を行い、状況によって細胞実験によってメカニズムの詳細を調べる。またAMやRAMP2のアゴニストやアンタゴニストを使用して治療応用の可能性の検討まで進めていきたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2017

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Novel mouse model of CRVO induced by intraperitoneal injection of Rose Bengal with low power laser radiation2017

    • Author(s)
      Kazutaka Hirabayashi, Yasuhiro Iesato
    • Organizer
      ARVO2017
    • Place of Presentation
      Baltimore, USA
    • Year and Date
      2017-05-09
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] VEGF以外の内皮細胞Mitogenを狙う2017

    • Author(s)
      家里康弘
    • Organizer
      第121回日本眼科学会総会
    • Place of Presentation
      東京国際フォーラム
    • Year and Date
      2017-04-07

URL: 

Published: 2018-01-16  

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