2017 Fiscal Year Annual Research Report
The evaluation of correlation between photoreceptor's degeneration and angiopathy in retinal degenerative model mouse.
Project/Area Number |
16K20319
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
折田 朋子 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50467792)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 網膜色素変性 / 視細胞 / 網膜血管内皮細胞 / Proml |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度では、Prom1変異マウスの作成に成功し、野生型マウスと比較して網膜の血管内皮細胞がやや小さいことや、腎臓の繊毛の密度と長さが減少していることがわかった。またProm1変異マウスでは血尿を認めた。さらにProm1がカルシウム作動性塩化物イオンチャネルであること、培養細胞にてPI3Kシグナルを惹起し、細胞の形態形成を制御することが明らかになった。アクチンの重合が促進され、細胞膜動態の調整にかかわっていると考えられた。 今年度の研究では、Prom1変異マウスの解析をさらに行った。野生型マウスと比較して、Prom1変異マウスでは視細胞外節層の変性を認めた。Prom1変異マウスの視細胞外節を用いて免疫組織学的にロドプシンとM-Opsinの局在を検討したところ、異所性にその発現が認められた。また視細胞の変性が、マウスが開眼するp14以降でみられることから、この視細胞変性に光が関与していると考えた。暗闇でProm1変異マウスを飼育すると視細胞外節の変性は認められず、ERGを用いて網膜機能を検討したが、やはり暗闇で飼育したProm1変異マウスは普通の明暗サイクルで飼育されたProm1変異マウスと比較して障害は認められなかった。現在Prom1変異マウスの網膜からRNAを抽出し、次世代シークエンサーを用いた発現プロファイリングを施行している最中である。つぎに繊毛形成のモデル細胞であるRPE1細胞を用いた。RPE1においてProm1をトランスフェクションで強制発現させるとアクチン骨格が再編成され、細胞周囲にアクチン主体の突起、つまりFilopodiaが発生することを認めた。
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Research Products
(12 results)