2016 Fiscal Year Research-status Report
血管新生を誘導する新しい高骨親和性生分解マグネシウム合金の開発
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16K20350
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
梅山 広勝 東北大学, 大学病院, 助手 (40770334)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 再建外科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
使用する可能性の高いMg合金の組成を検討し、単一元素の材料を準備し、培養試験、移植試験用に成形した。材料は円盤状として表面研磨を行い、腐食の強い材料は、管理について十分注意すした。分解性素材であるため、試験前にマイクロCTとEDXにより観察した。 各元素単体材料についてそれぞれ血管内皮細胞の増殖を検討した。開発した分解性生体材料に特化した血管新生培養を行い、生体材料を入れた培養液中で、血管内皮細胞系を培養し、一定期間の培養を行った。 また、埋入した合金周囲の組織反応と骨形成について詳細に検討し、ラットの脛骨にドリルで孔をあけ、孔の表面に円盤状のMg合金を留置した。週経過後にラットを屠殺し、合金周囲の組織をサンプリングし、申請血管評価としてCD31抗体、VEGF抗体、また炎症評価としてLCA抗体、CD68抗体、細胞増殖評価として、Ki-67抗体による免疫染色を用いて血管新生の程度を評価する。血管新生に関連するサイトカインのmRNA確認は、サイトカインの一部を増幅するプライマーを用い、RT-PCR法によって行った。本材料は分解性素材であるため、移植後の材料をマイクロCT撮影して体積計測し、分解量をひょうかした。また、分解産物の拡散と蓄積を考慮した全身的な影響についても検討した。 基本的に全身臓器の採取を行い、病理組織学的に検討を行った。また屠殺時に血液、尿を採取して、移植元素の含有量についての評価も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りに実験、解析を行うことができた。平成28年度の結果をもとに平成29年度に予定していた実験・解析を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
血管内皮膚細胞系のMg合金存下の挙動を細胞培養試験にて明らかにする。緩衝系の作用する生体内とは異なり、In vitroでは、純Mg分解すると周囲はアルカリ環境となるため、他元素の添加により挙動変化が期待される。 また、Mg合金を動物内へ埋入し、血管新生の評価を行い、平成28年度で得た実験結果と同様に臓器に対する病理組織学的検討、血液、尿を採取して検討を行う。
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Causes of Carryover |
端数がでてしまったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額には、今年度の研究を効率的に水下ことに伴い発生した未使用額であり、平成29年度請求額と合わせ、平成29年度の研究遂行に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)